2010年5月21日金曜日

Inventions for Finance Business Released as Patent (including Application) Exhibition Technologies 

金融関係特許公開技術の動向
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
 今次ギリシャショックも、広義の国際金融ショックであって、リーマンショックが金融工学という知財の誤解ないし誤用に起因したのと同様、ユーロ通貨という国際金融システムの知財構築に弱点(加盟国金融システムの健全性検知機能の欠如)が原因と、SANARI PATENTは解する。
 金融システムのイノベーションと金融関係知財との関係も、知財専門家が考究すべき重要テーマであるが、先ず最近の「金融関係特許公開技術」のトレンドを見よう。なお、2010-05-17現在でわが国では金融に関する技術の特許公開(出願公開を含む)件数は6027件だが、うち今年4月以降(2010-05-17まで)の公開は36件で、次のような技術を例示できる(SANARI PATENT要約)。
(1) 野村総研「担保設定装置、担保設定方法」(公開日2010-0513)→有価証券による担保の設定において、担保設定者の利便性を向上する。
(2) 富士通フロンテック「入金装置、管理装置、現金管理システムおよび現金管理方法」(公開日2010-05-06)→金利による損失を効率的に抑止する。
(3) 大日本印刷「携帯端末のアプリケーションダウンロードシステム及び方法」→クレジットアプリケーションを携帯電話などの携帯端末にダウンロードするときに、ユーザーの正当性に加え、携帯端末の仕様の正当性をも検証できるシステムを提供する。
(4) 東京金融取引所「取引所為替証拠金取引システム及び外貨建て決済損益のコンバージョン方法」(公開日2010-04-30)→外貨間取引における取引参加者の負担を軽減させる。
(5) 日立製作所「商品契約支援システム」(公開日2010-04-22)→リスクが発生する金融商品に対して、商品説明時に必要な意向確認書、および申込書作成時に、契約者から得た入力データを、該当する書面(意向確認書または申込書)に振り分けて格納する。
(6) 大和証券グル-プ「発注管理システムおよびその方法、並びにプログラム」(公開日2010-04-15)→ファンドマネージャーの指示に基いてブローカーへの発注作業を行うトレーダーの作業負担を軽減できる発注管理システムおよびその方法を提供する。
SANARI PATENT所見
 金融関係の技術開発について、一般の認識が深まることが、金融システムの欠陥に起因するタラブルやショックの軽減に資すると考える。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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