2010年5月18日火曜日

Growth Strategy for Contents Industry Reported by METI

 コンテンツ産業の重要性について経済産業省が新たな表現
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 内閣知財戦略本部の知財計画が来月(2010-06)閣議決定されが、その第5章がコンテンツ政策に当てられるので、その内容を経済産業省が、「コンテンツ産業の成長戦略に関する研究会報告」の形でまとめた(2010—5-14発表)と、SANARI PATENTは解する。
 はじめに、「コンテンツ産業の重要性」と題し、「Content is King」と副題して次のように表現した(SANARI PATENT要約)。
(1) 書物・音楽・演劇・映像などは、人生を豊かにする生活必需品であり、「知」の産物として文化を構成している。さらに、これらコンテンツは、大きな経済効果や国の地位向上のような豊かな果実をもたらす力を有する。(SANARI PATENT考察: 経済産業省のコンテンツ政策はデジタルコンテンツを起点としてきたが、アナログ・デジタル・ライブの諸態様と、その相互転換を含めて、今次報告は政策対象としている。「国の地位向上のような豊かな果実をもたらす力」は、Smart Powerと呼ばれる力である。)
(2) コンテンツの力として、
(2-1) コンテンツそれ自体で、消費者の熱狂を喚起し、収益を生む。
(2-2) コンテンツ産業により、メディア産業と情報通信機器産業が成立する。
(2-3) テキスト・写真・音楽・映像・物語などのコンテンツは、商品やサービスの価値を表現する手段であり、その付加価値の大小を左右する。
(2-4) コンテンツは、その国のイメージを表現・伝達し、貿易・観光・市民交流・外交等の難易を左右する。(SANARI PATENT考察: 今次報告は、「例えば、ビートルズ抜きに、英国の今日は語れない」と述べているが、誇張ではないにしても、その所以の説明が欲しい。)
(2-5) コンテンツは文化面でも経済面でも「王様」であり、各国はそれを生み出すコンテンツ産業の強化に競って取組んでいる。(SANARI PATENT考察:「王様」と位づける必要があるのか。)   
(3) 日本のクリエーション力について、
(3-1) 日本では、多彩なストーリー、キャラクター、音楽などが生み出され、キラ星のように輝いているが、これを支えているのは、歌舞音曲・物語・戯画等に始まる千年を超えるクリエーションの蓄積の存在であり、豊かな自然と多多彩な地方文化、世界最高水準の表現の自由、豊かで目の肥えた巨大な消費市場などの存在であろう。(SANARI PATENT考察: 古事記・万葉集や中央貴族文化に言及すべきだし、デジタルコンテンツ流通の著作権処置、Fair Use規定が未実現のままで「世界最高の表現の自由」と、手放しの自賛は、いかがなものかと思う。)
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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