2010年5月19日水曜日

Basic Concepts of Content Promotion as Indicated by METI 

コンテンツ産業の成長戦略の基本的考え方
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
(承前2010-05-18記事) 今次経済産業省のコンテンツ戦略案報告は、コンテンツ業界の委員が起草したためか、文学的傾向が濃厚であるように、SANARI PATENTには思える。例えば、「わが国には、世界最高水準のネット環境に加え、3000万人が超高性能情報端末を常時携帯し、徒歩で生活する空間(首都圏)がある。クリエーションを行うに当たって、これだけの好条件に恵まれた国は、世界広しといえども、わが国をおいてほかにない」と誇示しており、国民としてご同慶ながら、中国のケータイ契約数はすでに日本を遥かに超えたし、上海3000万超の情報都市がわが国首都圏を超える情報都市化する日は近いであろう。{徒歩で生活する空間}の意義も理解し難い。
 ともかく、今次経済産業省報告は、コンピュータ産業の国際展開について、次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
(1) 手塚治虫氏によれば、「マンガは記号だから、国境を越えられるところがあるのだし、世代も越えられるのだと思います。マンガは、世界共通言語とも言えるのです。」
(2) 日本のコンテンツは海外で高い人気を博している。インターネットの普及で世界中で多くのファンが日本のコンテンツをしているが、他方、膨大な違法コンテンツにより日本産業にとって大きな逸失利益が発生している。
(3) 日本のコンテンツ産業は従来、大きな広告宣伝費や旺盛な国内コンテンツ市場により発展してきたが、広告宣伝費の減少や内需低迷により、新たな収益源獲得が必要であり、海外の違法コンテンツ駆逐による海外収益の増大が重要な課題である。(SANARI PATENT考察: 休刊が決まったビジネスアスキー誌の最終号2010-03に、英国でも、公衆無線LAN経由によりパブの客が犯した違法ダウンロードについて店側に罰金が科され、違法ダウンロードに対する規制強化法案が審議されているという)。      
(4) 上記により、日本コンテンツ産業の成長戦略の基本として、
(4-1) クリエーションの源泉であり事業展開の担い手である人材を育成する。
(4-2) 国内においても、違法コンテンツ対策の強化、制作現場に対する正当な利益還元の環境整備、書籍等のデジタル化など新たなビジネス基盤者など増の基盤を整備する。(SANARI PATENT考察: ネット小説の成功、ツイッターによるコンテンツ流通などが顕著になっており、新たな天気の方向性を示すすべきである。)
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)       

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