2010年5月29日土曜日

Sumitomo Metals, Taking a Drive With the World 

住友金属の鋼管皮膜処理技術が国際原子力機関から「ISOE技術賞」を受賞など
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 住友金属の事業報告書(2009-04-01~2010-03-31)が届いた。国内国際の景気動向を知るための中核企業として、関心を集めるところである。内容(SANARI PATENT要約)を考察すると、
(1) 当期は、経済環境の悪化による鋼材販売量の減少と鋼材価格の下落に加え、前期契約の原材料の使用や、原材料価格の下落に伴う棚卸資産評価などの一過性要因により、前期比で業績が悪化した。売上高は1兆2858億円で30.3%減、営業損失9億円となった。
(2) 住友金属の基本方針は、質と規模のバランスがとれた持続的成長を通じて、企業価値を最大化することであり、このため、強いところをより強く、差別化を加速し、事業環境のダウンサイドリスクに強い体質の強化を図っている。
(3) 事業基盤を支え、企業価値を高めるためには、「見えない資産」が重要である。それは「お客様資産」「技術資産」「人的資産」「組織資産」である。
(4) 2010年度の経営環境は、依然として不透明である。鉄鉱石・石炭等の原材料価格は需給逼迫により上昇し、コストの大幅増が避けられない。また、原材料市場の構造変化により、その価格決定方式を、従来の年間契約から四半期契約に変更せざるを得ない状況にある。住友金属は顧客の理解のもとで、原材料コストの変動を鋼材価格に転嫁することに努める。
(5) 事業をグローバル化すべく、ブラジルでのシームレスパイプ事業、ベトナムでの薄板事業、インドでの薄板および鋳造クランクシャフト事業などの海外事業を進めている。
SANARI PATENT所見
 2010年度に入ってからも、住友金属の鋼管皮膜処理技術が、原子力発電所作業員の放射線被曝低減に貢献したとして、国際原子力機関から「ISOE技術賞」を受賞する(2010-04-08)など、上記(3)に属する知財資産の増殖が見受けられる。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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