2010年6月25日金曜日

Urban Mine Developed by DOWA Produces Gold, Copper, Nickel etc.

都市鉱山と自然鉱山と両建てのDOWAは深紫外(短波長)LED実用化にも成功
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 DOWAホールディングス株式会社が株主懇談会を開催した(2010-06-24 東京・椿山荘にて)。先般、東洋経済誌(2010-04-17)が、「資源争奪戦の中で級浮上するラストリゾート:家電廃棄物を宝に変える:都市鉱山で攻めるDOWA」と題して、「秋田県小坂町の伝統ある鉱山を、一大リサイクルコンビナートに変貌させたのがDOWAだ。大量の廃家電からレアメタルを回収し再利用する都市鉱山への期待が高まる中、国内ではニッケルなど回収元素の種類を増やし、新たに中国でも家電リサイクルに乗り出そうとしている」と紹介した。今次DOWAの事業報告のは「都市鉱山」という用語は使っていないが、グル-プ事業の全分野にわたって、都市鉱山が中核的基盤を形成しつつあることは明らかである。その産品は更に、紫外LEDより短波長の深紫外LED、ナノ粉、セラミック回路基板(欧州向け)などの先端製品を生んでいる。
  佐成重範弁理士が50年ほど前に、札幌通商産業局鉱山部の鉱政課長として勤務していた頃の北海道は、世界有数の鉱物資源種類の豊富かつ密集地域で、石炭のほか、銅・鉛・亜鉛・金銀・水銀・マンガン・石綿・硫黄など、東北・四国等と共に、戦後の経済復興を担っていたが、漸次枯渇し、現在では、都市鉱山においてこそ日本は世界有数の資源大国であると自尊する状態にある。独立行政法人・物質材料研究機構も、「日本の都市鉱山に存在する金の総量は6800トンで、これは全世界埋蔵量の16%に当たり、銀は6万トンで22%、インジウムは61%、錫は11%、タンタルは10%」と述べていた(2008-11)。
 DOWAは、資源の高度利用についての研究開発も活発に行い、最近の特許公開発明にも、例えば次のような事例が多数ある。
(1) 「電子写真現像用キャリアおよびその製造方法ならびに電子写真現像剤」(公開日2010-05-13)→ 小粒径化および狭分布化されたトナーと組合せるのに適し、長期連続コピーにおける帯電量の緯持性を確保できて、画像かぶり、トナーかぶり、画像濃度不足、細線再現性の悪化などを解消して、高画質化を実現可能な電子写真用キャリアを提供する。
(2) 「アルミニウム接合部材」(公開日2010-05-06)→ 簡便かつ安価に製造できると共に、れいきゃく能力が高い冷却部材として使用できるアルミニウム接合部材を提供する。
(3) 「強磁性金属粉末およびそれを用いた磁気記録媒体」(公開日2010-04-22)→ 保存安定性および磁気特性の良好な高密度磁気記録媒体が得られる強磁性金属粉末およびそれを用いた磁気記録媒体を提供する。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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