2010年4月16日金曜日

World Share of Japanese Medicine Industry is Shrinking 

医薬品の成長性と日本医薬品産業の世界シェア劣勢
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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4.(承前2010-04-15記事) 医薬品産業の成長性
4-1 世界の医薬品市場の規模は、1997年に2939億ドル(27兆3327億円)であったが、2007年には7148億ドル(66兆4764億円)に達し、10年間に2.4倍という高成長産業ぶりを示した。今後も創薬技術の進歩や高齢化の進展により、引続き拡大が見込まれる。
4-2 新興国のみならず先進国においても、依然として市場の大きく成長することが見込まれる。すなわち、上記4-1の1997年2939億ドルの構成は、米国1014億ドル(構成比34.5%)、日本469(16.0)、ドイツ182(6.2)、フランス171(5.8)、中国50(1.7)、インド34(1.2)、その他1019(34.7)から、2007年7148億ドルの構成、米国2869億ドル(40.1%)(SANARI PATENT考察: 経済産業省HP資料に49.1%と記載されているのは誤り)、日本657(9.2)、フランス393(5.5)、ドイツ369(5.2)、インド93(1.3)、その他2588(36.2)に増大しているが、この10年間の各国増加倍率を見ると、中国3.54倍、インド2.74倍、米国2.83倍、フランス2.3倍、ドイツ2.03倍であるのに、日本は1.4倍に過ぎず、成長力の劣勢は明白であるが、全体として、医薬品世界市場の増勢は続くと見られる。
4-3 日本の製薬企業は、欧米に比べて規模が小さい。すなわち、2008年のファイザー売上高4兆4174億円、サノフィ・アヴェンティス3兆8863億円に対して武田薬品1兆3467億円で世界17位、アステラス9386億円で20位である。
4-4 日本の医薬品産業は輸入超過状態にあり、さらに年々輸入品は増加する一方、輸出は伸び悩んでいる。すなわち、日本の医薬品輸入額は2002年の6787億円から2008年1兆1424億円と、6年間に68.3%増加したが(1.68倍)、輸出は3518億円から3799億円と8%増に留まっている。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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