2010年4月20日火曜日

Turnover of Bio-Medicine is Increasing Rapidly 

対応疾患の広汎化によるバイオ医薬品の売上高急増
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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16. (承前2010-04-20記事)従来の医薬品では対応できなかった疾患に対応し得るバイオ医薬品の売上高が増大している。例えば2007年の売上高上位10品目中、4品目がバイオ医薬品であることから、今後は、いかに多くのバイオ医薬品を開発しその市場を拡大してうくかが、医薬産業の基本戦略と考えられる。
17. すなわち、2000年における大型医薬品世界売上高ランキングは、1位のロゼック・オメブラール(抗潰瘍剤)以下、ソコール(高脂血症)、リピトール(同)、ノルパスク(高血圧症)、メバロチン・プラバコール(高脂血症)、クラリチン(抗アレルギー剤)、タケプロン(抗潰瘍剤)、◎ブロクリット(腎性貧血)、セレブレックス(抗炎症剤)、ブロザック(抗鬱剤)のうち。バイオ医薬品は◎を付した一剤のみであったが、2007年製品では、1位のリピトール(高血圧症)以下、プラビックス(抗血小板薬)、セレタイド・アドベア(抗喘息薬)、◎リツキサン・マブセラ(悪性リンパ腫)、◎エポジエン・プロクリット・エスポー(腎性貧血)、◎エンブレル(関節リューマチ・乾癬)、◎レミケード(関節リューマチ・クローン病)、ネクシアム(抗潰瘍剤)、ディオバン・ニシス(高血圧症)、ジプレキサ(総合失調症)のうち◎を付した4製品がバイオ医薬品である。
18. 主なバイオ医薬品の種類と特徴を見ると、
18-1 抗体医薬は、癌細胞などの特定の細胞にのみ作用する抗体を利用して作られる医薬品で、日本は欧州に遅れたが、癌等を得意領域として、2008年から2009年にかけて40%成長している。
18-2 核酸医薬は、遺伝子発現を調節したり、特定の体内分子にのみ作用するなど多様な機能を持つ核酸を利用した医薬品である。その種類として、DNA医薬、RNA医薬、遺伝子治療薬などがあるが、未だ本格的実用化商品は少なく、次世代の医薬品と目される。核酸医薬の得意領域は、自己免疫疾患、炎症系、感染症、癌など、幅広いが、安定性、細胞・臓器への到達性の改良が必要である。(SANARI PATENT考察: 標的特異性に優れるが、到達性の改良を要するという意味に解する)。
18-3 ペプチド医薬は、ペプチドを利用して、人体の生理活性物質を人工的に作った医薬品である。多様な領域に応用可能で、今後の開発により市場の大幅拡大が期待できる。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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