2010年4月21日水曜日

Astellas Pharma Aims at Global Category Leader especially in the Fields of Unmet Medical Needs 

世界20位・国内2位バイオ製薬アステラスの動態
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
16. (承前2010-04-20記事) wwwの成功確率が低下する環境のもとで、バイオ医薬品の研究開発を効果的に進めるためには、基礎研究から販売まで一貫して自社で行う体制、すなわち垂直統合型から、外部への業務委託や、外部技術を積極的に取組んでいくオープンイノベーションが必要であり、今後は益々バリューチェインの水平分業化が進展する。
17. ここで丁度、野村アイアール誌のアステラス製薬記事が届いたので、上記経済産業省の所見を踏まえつつ、その内容(SANARI PATENT要約)を考察する。
17-1 アステラスは2005-04に、国内製薬会社の統合・再編の先陣を切って、山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して誕生した(SANARI PATENT考察: オープンイノベーションの基本型であると共に、合併後のアステラスがクローズドイノベーションとオープンイノベーションの選択をどのように実行していくか、注目される)。アステラスは、医療用医薬品事業に集中し、世界40国以上で自社販売を展開している。海外での売上高比率は50%近くを占める。
17-2 アステラスの2008年度の医療用医薬品売上高は世界20位、国内2位で、グローバル・カテゴリー・リーダーというビジネスモデルを実現することにより、更なる飛躍を目指す。
17-3 アステラスは、日本発のグローバル製薬企業として、世界各国で戦略的に販売しているグローバル製品を始め、国内や各国の市場特性に合わせた製品など、豊富な製品ラインを有する。2009年度には、主力製品の特許満了に伴うジェネリックの参入や為替の影響はあるものの、連結売上高は9760億円に増収した。
17-4 未だ有効な薬剤が存在しないため治療満足度が低いアンメット・メディカル・ニーズの有る疾患領域が多数存在しているが、アステラスは、このように治療満足度が低く、高度の専門性が要求される複数のカテゴリーにおいて、高付加価値製品をグローバルに提供することにより競争優位を確立するGlobal Category Leaderを目指している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム