Boehringer Ingelheim Will Get S S Pharma Stock by Open Buying
ベイリンガーインゲルハイム・ジャパン・インベストメント合同会社がエスエス株公開買付
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
ベイリンガーインゲルハイム・ジャパン・インベストメント合同会社(以下ベーリンガーインゲルハイム)がエスエス製薬株公開買付の開始について、次のように発表した(2010-02-10)(SANARI PATENT要約)。なお御参考までに、発表当日のエスエス製薬株価は、14時現在、前日終値より36円高(6.79%高)の566円で売停となっている。当日の始値531円、高値566円、安値524円であった。翌2010-02-12の終値は676円に高騰した。
(1) ベーリンガーインゲルハイムグル-プは、全世界47国に4万1000人を超える従業員を擁する世界トップ20の製薬会社の一つで、2008年度売上高は115億9500万ユーロ(SANARI PATENT注:1兆3900億円)、ヒト用医薬品ビジネスおよびアニマルヘルスビジネスを中心に活動している。ヒト用医薬品ビジネスは売上高の96%を占め、その大部分は医薬用薬品およびコンシューマーヘルスケアー製品で、その他化学製品およびバイオ医薬品の業界向け製品にも取組んでいる。
(2) 一方エスエス製薬は、創業254年の歴史を誇る、日本を代表する製薬会社で、2010-02-10のエスエス製薬発表によれば、2009年度の同社売上高は414億8800万円である。一般用医薬品事業を中心とするビジネスに経営資源を集中するなど、ここ数年にわたり大きな事業構造改革に取組んでいる。
(3) 日本国内における一般用医薬品市場は、医薬品市場の規制緩和や消費者の健康志向を背景として、さらなる変化と、それに伴う新たな商機の到来が見込まれているが、一方で、個人消費の伸び悩みや一般用医薬品市場での同質化競争・価格競争の激化が進んでいる。そのような中でベーリンガーインゲルハイムグル-プは、日本市場において強力なブランド力を有するエスエス製薬を完全子会社化することにより、日本における一般用医薬品市場での地位を一層強化し、発展させることができる。
エスエス製薬は、「ベーリンガーインゲルハイムによるエスエス製薬株式に対する公開買付に関する賛同意見表明のお知らせ」を発表し(2010-02-10)、エスエス製薬として、幅広いシナジーを発揮する機会を得ると述べている。また、現在の海外比率15%を大幅に拡大することを期している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム