2010年1月11日月曜日

Structure Change of ICT Proposed by PANASONIC Electric Information Systems Co.

 情報通信技術活用の在り方をパナソニック電工インフォメーションシステムズが発問
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 同じことを言うにしても、表現の在り方で印象づける力が違ってくるが、数多いICT会社の一つとして、パナソニック電工インフォメーションシステムズ・河村雄良社長の次の叙述(SANARI PATENT要約)は秀逸と思った。ただし、知財の基本の一つ、ブランドの価値について、この社名の長さの価値をどう考えているのかは不明である。
「今回の経済危機によって、ICT (Information and Communication Technology)に対する根源的問いかけがなされた。それは、厳しい経営環境に直面した企業が、新システムの開発よりも、システム運用の合理化・効率化や、既存システムの徹底的な使いこなしを求めたことから生じた、「今のシステム運用や使い方は、最適なのか」という疑問である。これを契機として、従来は聖域化して触れることがなかった運用サービスの見直しや、「所有から使用」へという大きな変革が起きている。私はこれらの変革を「ICT構造改革」とも呼ぶべき地殻変動と認識する。これまでの延長線上では立ち行かなくなった今、私たち情報システム企業には、ユーザー起点でICTを見直すことが求められている。」
 換言すればパナソニック電工インフォメーションシステムズは、Value Designerとして、ICTの変革により、「顧客の未来を描き、共に価値を創出します」ということだが、具体的にはどうするのか。
1. 業務支援ソリューション: 顧客の業種・業態の課題を把握し、ビジネスを成功に導くシステムを提案・構築します。
2. ビジネス支援ソリューション: 企業内外の情報共有とコミュニケーションを円滑にし、情報の有効活用により新しい価値を生み出します。
3. システム開発・運用支援ソリューション: 顧客の情報システム部門をサポートし、社内システムの開発と運用を最適化します。
4. ITアウトソーシング: 国内有数の情報インフラを駆使し、顧客のIT活用を包括的にサポートします。
SANARI PATENT所見
 「構造改革」という表現に当面適切であるのは、SaaSないしクラウドであるが、パナソニック電工インフォメーションシステムズの解説「SaaSは、インターネットを通じ、ソフトウェアの機能をサービスとして提供するモデル。利用者は、必要な機能を選び、利用機関に応じて料金を支払います」は分かりやすいが、「クラウドは、ネットワーク上に存在するサーバ群を意識することなしに利用できる仕組み。自らハードウェアを揃える必要がなく、運用コストの削減にも効果があがるとして注目されています」は、一般向けには未だ難解である。むしろSaaSの高度化システムとして理解する方が良い。
 ビデオ会議やeラーニングは既に珍しくはないが、それが未熟であるために具備しても活用されていない場合が多いと思う。それらを高度化して常用に適するようにすれば、珍しくなくなったシステムも、構造変革の一翼を担う。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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