2010年1月8日金曜日

NIPPON Oil and NIPPON Mining Integrate their Business Aiming to be

  新日鉱・新日石経営統合により世界屈指の総合エネルギー・資源企業を志向
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 新日鉱ホールディングスから、「新日石との経営統合案」についての説明が届いた。経営統合の背景、目的、基本コンセプトが明確に叙述され、両社知財の相乗効果も期待される。内容(SANARI PATENT要約)を考察する。
1. 経営統合の背景: 石油製品の国内需要は、ここ数年減少傾向にあったが、原油価格の高騰や景気後退が、この傾向を加速している。一方、銅などの資源価格は、グローバルな投機資金の流出入により乱高下する傾向にある。また、資源獲得を巡って、資源メジャーや中国など新興国の世界的な競争も激化している。(SANARI PATENT考察: 資源ナショナリズム的な動きも重要である。)さらに、新エネルギー・省エネルギーの分野では、企業としての重点的取組が求められている。
2. 経営統合の目的: 石油事業については、事業環境の構造的変化に先手を打ち、石油の上流から下流に至る一貫操業体制を確立すると共に、石油化学・燃料電池等の各事業を通じて総合エネルギー企業を志向する新日石と新日鉱が経営資源を統合し、両グル-プの経営基盤を一層強化する。金属事業については、世界的にもトッププレヤーの位置付けにある銅事業を中心として、新日鉱の電材加工・環境リサイクル・海外鉱山開発などの事業に対して、統合により強靭な財務基盤を構築し、大型有望プロジェクトの推進を可能にする。
3. 経営統合の基本コンセプト: 両社グル-プは台東の立場で全面的に統合し、経営資源を結集して最大限活用することにより、石油精製販売・石油開発・金属の各事業を併有する世界有数の「総合エネルギー・資源・素材企業グル-プ」に発展する。ベストプラクティスをキーワードとして、高収益部門に経営資源を優先配分し、企業価値を最大化する。統合グル-プは、石油精製販売事業において、経営統合により始めて可能となる劇的な事業変革を早期に実現する。
4. 統合グル-プの名称は、JXグル-プとし、Xは道への挑戦、未来への成長・発展・創造性・革新性を表す。
5. 2015-03-31までに、年額1000億円以上のシナジー効果を得る。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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