2009年12月31日木曜日

New Year’s Eve With New Year’s View 

大晦日に新年の展望、大方は下期に期待
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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知財の開発も経済環境との関連なくしては考えられず、ましてやイノベーション志向(革新的実用志向)が特許権についても強調されてきたから、大晦日を迎えて改めて新年の経済展望を確かめたいところである。丁度、野村証券・資産管理情報が電子化されたので、その初号にヒントを探ることとする(SANARI PATENT要約)。
1.2010年の日本経済は、輸出主導で下期に安定成長へ:野村証券金融経済研究所・木内登英チーフエコノミスト(2009-12-16寄稿)
1-1 2010年上期の日本経済は、一転、成長率低下が見込まれる。円高進行で輸出の一時的速度調整と、財政政策の反動減を背景とする。他方、デフレ下の成長率低下は、景気配慮型の拡張的財政政策や、日銀の追加緩和措置を引き出し、下期の経済環境改善を準備する。
1-2 従って、2010年の日本は、景気情勢、政策対応、金融市場の3者が互いに影響し合う、ダイナミックな動きを示すが、下期には輸出主導でようやく安定成長を実現していく。
1-3 消費者物価の下落基調は、2012年初まで続く。政府・日銀共に、「継続的な物価下落」で定義されるデフレ状態にあることを既に認めている(SANARI PATENT注:「デフレ」の定義には数種あるので、定義を明記されたのがと解する)。
1-4 上期の成長率低下と円高進行に対応して、財政・金融政策ともに景気配慮型に傾斜する。

2.2010年の米国経済は平坦でない回復: 米国野村証券・雨宮愛知エコノミスト
2-1 米国景気は上向いているが、2010年は緩やかな回復にとどまる。経済活動は様々な政策措置で支えられており、その支援なしには回復できないほど景気の足腰が強くない現状である。民間主体の自律的成長への移行は、非常に緩慢にしか進まないと考える。
2-2 商業銀行の不良債権問題は深刻化しており、失業率は高止まりして。今次不況の影響は残存している。
2-3 2010年には、個人投資と住宅投資が景気を牽引する。製造業の設備稼働率は歴史的低位にあり、商業用不動産(オフィス)の空室率も上昇しているから、設備投資需要は抑制状態が続く。
追録:「大きな魚は 腹がつっかえて入り込めない磯辺に 小さな魚のエサ場がある」(朝日新聞2009-12-30)
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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