Strategy for Storage Battery System Studied by METI
蓄電池システム産業戦略研究会(経済産業省)の論点
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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次世代送配電ネットワークの構築において、蓄電池システムが核心をなすことに異論はなく、下記論点が検討対象となっている。
1. 次世代送配電ネットワークにおける蓄電池の機能
1-1 太陽光発電の大量導入に関しては、局所的な集中連系も進むため、電圧上昇による出力抑制が緊急の課題である。電圧調整装置のスペックの検証や蓄電池との組合せなどを検討する必要がある。
1-2 余剰電力対策としての蓄電池設置について、蓄電池の設置場所や種類により系統安定化対策の内容が異なる。また、電気自動車やヒートポンプの制御も合理化できるが、蓄電池の運転パターン把握について、需要家の協力が必要となる。
1-3 電圧調整装置は無効電力を制御して電圧を制御するが、蓄電池とパワエレ機器(SANARI PATENT注: パワーエレクトロニクス機器)をどのように設置するのかの検討も必要である。
2 系統安定化対策に要求される蓄電池のスペック
2-1 系統安定化対策用の蓄電池について、蓄電池の性能等のスペックを全て確実に充足しようとすると、オーバースペックになる恐れがある。
2-2 各種の蓄電池を見れば、電力用蓄電池のスペックは達成可能である。
2-3 複数種類の蓄電池の組合せについては、基幹系か配電系かによる蓄電池の設置場所や、電力系統全体の信頼性向上などの目的に合わせて決定する必要がある。
2-4 現在は、系統側の制御点は100程度だが、需要者側に蓄電池が設置されれば制御点が万単位になり、制御が困難になる。
2-5 需要者側に蓄電池を設置する場合、系統に電気が逆潮流すると。配電系統の電圧上昇を助長するから、蓄電池の制御・運転状態の監視等が必要である。
2-6 需要者側に設置された蓄電池の状況把握には、情報通信インフラが必要不可欠であると共に、強固なサイバーセキュリティが必要である。
2-7 系統安定化用蓄電池に要求されるスペックとしては、指令に対する応答速度も重要である。
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ラベル: 蓄電池 送配電 系統安定化
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