2009年12月20日日曜日

Korean Patent Office K/H Associates Reports Sharp vs. Samsung Patent Problem 韓国の著名特許事務所KIM, HONGのシャープ・三星電子関係情報
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 韓国の最有力特許事務所・K/H-Aから、News Letterを戴いた。貴重な情報が満載されているが、ここには、「三星電子、特許紛争を避けたLCDパネル量産」と題する記事を読ませていただく(以下SANARI PATENT要約)。
1. 三星電子が今月(2009-12)から、特許紛争から開放された新たな方式のTV用パネルの量産を始めたと伝えられた。
2. 三星電子は、日本のシャープと約2年余りの特許紛争を経てきたが、新たなパネルを用いたTV生産が本格化すれば、特許問題も結果的に解決される見込みである。
3. シャープは、2007-08に、「三星電子がLCD(SANARI PATENT注: Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)の視野角を広げることのできる技術の特許を侵害した」として、米国・テキサス州連邦法院に特許侵害訴訟を提起している。三星電子はこれに対抗して、シャープが三星電子のLDCパネル製造方法の特許を侵害したとして、シャープを相手取って特許侵害訴訟を提起し、両社は、日本・米国・韓国などで特許侵害訴訟を係属している。
4. 三星電子は、本年2月に、東京地裁でシャープに敗訴したが、3月には、LDC製造方法に関する特許について、シャープに対して勝訴し、日本では1回づつ勝敗を分け合った。
5. 韓国では、本年11月に特許審判院が、シャープのLDC特許は既存の技術と類似しているため、特許は認められないとし、三星電子が勝訴した。
6. 米国では、米国国際貿易委員会(ITC)が本年6月、三星電子を相手取ってシャープが昨年1月に提起した特許侵害訴訟の予備判定において、三星電子がシャープの特許を4件侵害したと決定した。
7. 三星電子の関係者は、「最終判決で、三星電子がシャープの特許を侵害したという結論が出たとしても、既に三星電子は、関連特許を回避できる技術開発を終えたとし、米国への輸出には全く問題ないと述べている。
SANARI PATENT所見
シャープは、「東京地裁が、シャープの日本サムスンに対する液晶テレビや液晶モニターの輸入・販売等差止めを認容」と題して2009-01-30に、シャープの勝訴判決を報告している。シャープ、三星電子双方の記述・発表を考察する必要がある。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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