2009年12月10日木曜日

Teijin Intellectual Property Center Limited as an Independent Entity 

帝人が知財開発を基盤に、生産は海外展開
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 帝人グル-プの「テイジン未来スタジオ」の来館者が、設立満2年の昨月、1万人を突破して、独立事業体としての帝人知財センター の成果を観衆に親しませた。
 帝人の今次上半期報告も、世界経済変動の影響を受けながら、積極的な海外生産活動の展開が見られるが、SANARI PATENTとしては、「タイ、外資進出冷え込みも」という日経記事(2009-12-07)の内容と関連を注視したが、タイ政府が抑制しているのは、環境対策を理由としており、帝人のタイ工場増強には全く影響ないと考える。
 上記報告は次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. 売上高は、医薬医療事業が増収だが、素材事業および流通・リテイル事業が減収で、合計、大幅減収になった。営業利益は、素材事業での需要低迷のため、前年同期比で大幅減益となった。
2. 帝人グル-プでは、主として素材事業において、稼働率70%でも当期純利益が確保できる事業構造改革に取組んでいる。PETフィルム事業でも、欧米の生産拠点の統廃合や生産系列の休止を中心とした構造改革を実行している。
3. すなわち、ポリエステル事業については、世界的にポリエステル繊維の大幅な供給過剰が継続する環境のもとで、海外工場への一弾の生産シフトによる抜本的なコスト削減と品質競争力の確保により、グローバルな最適生産・収益体制を構築する(SANARI PATENT考察: このような方向性と国内雇用との関係について、政府は明確な見解を示すべきである。)
4. 従来、帝人グル-プのポリエステル繊維事業は、各拠点別に生産・販売してきたが、今後はタイのグル-プ会社を原糸・原綿の基幹工場とし、後加工を含めた中国・東南アジアの各拠点をネットワーク化して、重要市場である日本市場、成長する中国市場、また欧米市場に向けた生産・販売体制を築く。特に長繊維事業について国内唯一の製造拠点である松山事業所のポリエステル長繊維の生産を中止し、2010年度末までに、タイのグル-プ会社に移転する。
 (コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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