Shibaura Institute of Technology Accepts METI Rare Metal Recycle Project of Selene
芝浦工大応用化学科・山下光雄教授のセレン等レアメタル回収プロジェクト
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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芝浦工大の同窓会誌が、経済産業省の稀少金属資源リサイクルプロジェクトとして、芝浦工大応用化学科・山下光雄教授のプロジェクトが採択され、芝浦工大過去最高額のプロジェクト規模として報告している。
先端技術分野で、新興国を含めて国際競争が激化するが、これら分野ではレアメタルを必須要素とするものが多い。その資源分布の偏在や価格の多変動は、新興国・資源国の資源ナショナリズム誘発、レアメタルの投機対象化をもたらし、先端技術の順調な発達を阻害する可能性を孕んでいる。更に環境保全の見地からも、レアメタルのリサイクル利用が促進されなければならない。
芝浦工大の同窓会誌は次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. レアメタルの一つ、セレンは、国内で600~700トン生産されているが、その約1割が環境中に排出されているという現状である。山下教授の「微生物機能を用いた廃家電等からのセレン等レアメタル回収技術開発」の研究は、金属代謝微生物を利用して、薬品使用量が少なく、汚泥発生量が少なく、微生物に対するセレン含有量が大きく従って資源価値が高い回収方法として評価される。
2. 山下教授は次のようにコメントしている。「今回採択されたレアメタルの回収は、いま社会に最も必要とされるテーマの一つである。例えば、太陽光発電パネルの劣化時に、更新や補修に必要なレアメタルの不足がないよう準備するためにも、金属代謝機能を持つより多くの微生物の発見と、そのプロセス化を推進すべきである。」
SANARI PATENT所見
レアメタルは、経済産業省の定義によれば「地球上の存在が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属のうち、工業需要が現に存在し、または今後見込まれるため、安定供給の確保が政策的に重要なもの」で、現在セレンなど31種類が対象とされているが、このうちレアアースは18元素を含む。
それぞれ個性に富み、かつ、どれが欠けても先端技術と現代国民生活に支障を来すおそれがあり、全般的な研究開発とその実施が急務である。
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ラベル: 芝浦工大 セレン レアメタル
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