Problems to be Studied on Cloud-Computing, Arranged by METI
経済産業省商務情報局による「クラウドコンピューティングについて検討すべき課題の整理」
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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経済産業省は、「産業/ビジネス論」「経済社会システムのアーキテクチャー変革論」の二つの側面を次のように分説している。
産業/ビジネス論として、「企業・個人を含む利用サイド」の観点から、「メリットの明確化」(「ITコストの低減」「面倒なメンテナンスからの解放」「経営遂行の高度化」)、および、「リスクの明確化とその低減」(「企業の営業機密の保全」「顧客情報など個人情報が漏洩した場合の責任分担」「データセンターやネットワークのトラブル停止」)が課題である。
「データセンター・ITベンダーなどクラウドコンピューティングの提供サイド」の観点からは、「技術開発支援等」(「省エネ技術」「高信頼化技術」「情報セキュリティ技術」「クラウドコンピューティング上でアプリケーションを実行するためのオープンなアプリケーションインタフェイスの開発と標準化」「クラウドコンピューティングを利用して新しいアプリケーションの開発や業務改革を実践できる高度IT人材の育成」)、および、「事業環境の整備」(「安定かつ低廉な電力供給のため方策」「エネルギー効率など公正かつ客観的なデータセンターの性能指標の策定」「設備投資等に対するインセンティブ措置」)が課題である。
次に、「経済社会システムのアーキテクチャー変革論」については、「中小企業を含むバリューチェーンの高度化・効率化」「ITベンダーの事業戦略の明確化」「クラウドコンピューティングを支えるITインフラの在り方」「行政業務のクラウドコンピューティング利用」が課題である。
SANARI PATENT所見
例えば「行政業務のクラウドコンピューティング」について。括弧書きして「アウトソーシング」としているが、「行政業務のアウトソーシング」、例えば特許出願審査における先行技術調査の外注などとは本質を異にし、プログラムの活用は行政が行うのであるから、この注記は適切でないと考える。また、「クラウドコンピューティングやSaaS等の活用」という表現があるが、SaaSはクラウドコンピューティングの一部と、IT業界では考えているから、これも不適切な表現である。
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ラベル: クラウド SaaS 社会インフラ
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