2009年10月29日木曜日

Characteristics of Storage Batteries Required by Power Supply and Demand Sides

系統安定化のため蓄電池に要求される諸特性
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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10.(承前2009-10-28記事)系統安定化対策費用の負担や制度面の課題の検討も必要である。
11. 次世代送配電ネットワークについては、関連産業や経済効果等についての評価も、幅広く行うべきである。
12. 太陽光発電の大量導入に伴う停電リスク、余剰電力対策としての出力抑制や周波数調整のための火力発電の必要性など、系統安定化対策に関し、国民の認識を高めることが必要だが、一方、原因者負担の原則を追求し過ぎれば、導入が進まなくなる可能性がある。
13.  系統安定化対策に関する情報の、需要家との共有や、出力抑制等に対する需要家へのインセンティブが重要である。
14. 日本の系統安定化対策技術は世界最先端のものであり、標準化により国際展開するべく、検討くぉ進めるべきである。
15. スマートグリッドについては、PPSの電源や(SANARI PATENT注: ここでPPSは、Power Producer and Supplier)自家発も対象とすれば、賦課調整能力が拡大するから、制御範囲の拡大についての検討も必要である。
16. 系統側用蓄電池と需要家側に設置される蓄電池のスペックは分けて考えるべきであり、揚水発電所並みのスペックが必要かは疑問である。
17. 電力用蓄電池に求める機能と、現在の蓄電池の性能および目標水準達成までの見通しの整理が必要である。
18. 系統用蓄電池に求められる性能やコスト等は、NEDOの2030年の目標水準に近い(SANARI PATENT注: NEDOは、独立行政法人・新エネルギー・産業技術総合開発機構)。
19. 2020年までに、提示されたスペックを全て同時達成することは困難であり、既存技術の組合せにより対処可能なものもある。同時達成ができない場合の対処についての検討が必要である。
20. 蓄電池に求められる機能のうち、「メンテナンスフリーであること」と「劣化度合いを把握できること」とでは、要求する機能が相反している。
21. 蓄電池の残量表示や無効電力の制御等も含めて、今後どのように機器が普及していくかの視点も必要である。
22. 定期的な点検では、点検項目が多数あるため、点検コスト低減の観点から「メンテナンスフリーであること」が必要である。また、設備の寿命が来ると取替費用がかかるので、変電設備と同程度の長寿命で劣化度合いを把握できることが必要である。(以下次回)
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