Open Enterprises Relation, Open Innovation and Open Intellectual Property
現代産業構造における3つのオープン潮流
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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9-1-2(承前2009-10-19記事)産業のオープン化
9-1-2-1 企業間関係のオープン化→ 産業構造はピラミッド型(系列型)からネットワーク型(オープン型)へ移行しつつある。(SANARI PATENT考察: 特許庁資料は「オープン型」に括弧書して「砂時計型」とも名づけているが、砂時計に見立てる理由を付記していないので、理解困難な読者が多いと思われる。この語の発案者は、「利益の源泉は砂時計型産業構造にある」と考えるが、砂時計の絵の上部には「最終組立とサービスを担うグル-プ:大企業A、中小企業C、企業Eの自由な組合せ」を想定する。下部には、部品製造と素材製造を行うグル-プ:大企業B、中小企業D、企業Fの自由な組合せ)を想定する。それぞれに属する企業が、グローバルに自由に組み合わさることにより発展する。しかし、砂時計は上下の通路が狭く、一方通行である。SANARI PATENTならば、ミキサー型として急速な自由な組合せを「利益の源泉」とするであろう。)
9-1-2-2 イノベーションのオープン化、顧客志向→ 多くの日本企業は、コアを選択し集中した結果、自社にない技術は広く外部に求める協創型に転換した。かつ、既存の技術分野を超えて、異業種の技術を組合わせることにより、付加価値を創造する可能性を拡大した。
9-1-3 知識経済化
9-1-3-1 有形資産から知的資産へ→ 競争力を規定する資産が、設備・資本等の有形資産から、ビジネスモデル、知財、ノウハウ等の無形資産・知的資産に移行した。イノベーションそのものが、狭い意味での技術革新から、製品・サービス・組織・ビジネスモデルの革新と組み合わせたものへと変化した(SANARI PATENT考察: イノベーションについて、このような考え方もあるが、SANARI PATENTは、「社会・経済の革新をもたらす技術革新」をイノベーションと呼んでいる。超躍的な技術革新のみをイノベーションと呼ぶ呼び方もある。)
9-1-3-2 オープンな知識創造プロセスへ→ 産業構造がオープン化し、ネットワーク型に移行するにつれて、知的創造のメカニズムもオープン化しつつある。
10. 新興国の台頭による世界市場の競争激化(以下次回)
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)
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