2009年10月8日木曜日

Examining Functions of the International Finance Organizations 

国際金融機関の機能に対する検討結果
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

 今次ピッツバーグサミットの首脳声明骨子は、国際金融機関について次のように述べているが、「約束を履行。」というような表現で一貫していて、「履行した」であるのか、「履行する」であるのか分からない。一応、原文のまま要約する。なお、「骨子」に付帯して記述された表示は多岐にわたり有用だが、例えば、2010年の実質GDP成長率(IMF2009-04による)を次のように列記している。
日本 1.7、米国 0.8、ドイツ ー0.6、フランス 0.4、イタリア ー0.1、英国 0.2、カナダ 1.6、上記先進7国 0.6、NIES(香港・韓国・シンガポール・台湾)1.4、中国 8.5、CIS 2.0、世界 2.5 と推計した。
 外資の流入による表面的な経済・福祉繁栄が、外資の引き揚げによって危殆に瀕したなどの事例に関して、「今般の危機発生後のIMFによる加盟国支援」の実績のうちに、アイスランド 20億ドルなどが挙げられているが、メキシコ 470億ドル、ポーランド205億ドル、コロンビア105億ドルは、FCL(Flexible Credit Line)すなわち、政治的・経済的な基礎的条件が整い政策実行の実績を持つ加盟国に対する支援も含まれている。
 
2.(承前 http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
2009-10-07記事) 国際金融機関について
2-1 IMFの資金を3倍にするという約束の履行。我々は、拡大された新NAB(SANARI PATENT注: 解説を付すべきところ、注記もなし)に5000億ドルを超えるコミット。IMFは2830億ドル相当の特別引出権(SDR)を配分。うち1000億ドル以上が新興国・途上国の準備資産を補完。金の売却益等により、IMFの中期的な譲許的貸付能力を倍以上に拡大。
2-2 IMFは世界的な金融安定化、成長の均衡を回復する上で重要な役割。IMFの融資制度の改革を歓迎。IMFは、加盟国による金融市場への変動への対処を支援する能力強化を継続。IMFの衡平・率直・中立なサーベイランスの能力強化ために協働。
2-3 IMFガバナンスの現代化は必要。IMFは引続きクォータを基礎とする機関であり、クォータ配分は世界経済における加盟国の相対的地位を反映すべき。そのため、現在の現在のクォータ計算式を用いて、過大代表国から過小代表国への、少なくとも5%の、ダイナミックな新興国・途上国へのシェア移転にコミット。(SANARI PATENT考察:「少なくとも5%」が極めて弾力的だが、「計算式」自体に注目すべきである。)
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)
Sub Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
Sub Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム