2009年10月4日日曜日

The Definition of “Moratorium” Questioned to Press, by METI Minister 

モラトリアムの語義を、直嶋経済産業大臣が記者団に質問
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

 事務次官の定例記者会見が廃止された分だけ、各省庁とも、大臣の記者会見の頻度や内容が増大充実した観がある。経済産業省でも2009-09-29会見内容は、2009-10-02最終更新で、記録の精確に慎重を期している。
 亀井金融庁大臣の「モラトリアム」発言は、知財を抱える中小企業をも包括することとなるから、要点を経済産業大臣の応答の側からも考察しておく(SANARI PATENT要約・編集)。

Q1 三党の連立合意の中に、モラトリアムは含まれていると理解しているか(SANARI PATENT注:三党合意http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog 10-03ご参照)。
A1 モラトリアムという語を定義しないで報道されているので、色々な受けとめが出ているが、私はモラトリアムという言葉を一度も使ったことはない。三党の連立協議の中では、「中小企業に対する貸し渋り・貸し剥がし防止法(仮称)」が取りまとめられており、これがスタートだと思う。
Q2 亀井大臣の、「3年間の利子も含めた返済猶予」ということについては、見解を異にしているということか。
A2 亀井大臣がどういうところまで考えているのか、見解の異同が分からないので、よく話を聴く。
Q3 直嶋大臣としては、返済猶予(=モラトリアム)ということを基本的には認識していないということか。
(SANARI PATENT注: ここで直嶋大臣から「モラトリアム」とは、どういう意味か。と逆質問あり、記者団は「返済猶予」と回答した。)
A3 モラトリアムの意味として「返済猶予」という言葉を使うと、色々な受けとめ方があると思う。今の厳しい経済情勢の中で、中小企業の一部できちんとビジネスはしているのだけれども、マーケットそのものが落ち込んでいるとか、そういう状況の中で、借金の返済が滞って困っているという実態は、全てがそうだとは言わないが、多分あると思う。そういうところに対して何らかの手当てをすることは、考えてもよいと思っているし、法案の内容もそうなっている。
Q4 個別個別の企業に対して、利息の減免をしたり、元本の返済猶予をしたりということは当然考えているということか。
A4 いやいや、それは最終的には金融機関の話だと思うが、政治の考え方として、一部そういうことは今考えてもいい状況ではないかと思っている。モラトリアムというと、もう返さなくてもいいんではないかと受けとめる人もいるということでしょう。
Q5 各人各様のイメージがあるということか。
A5 分かりにくい、誤解をされるような表現は良くない。これは白か黒か、イエスかノーか、やるかやらないか、そのような話ではないと思う。(SANARI PATENT考察: 「これは」以下も分かりにくい。)
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