2009年8月11日火曜日

METI Invites Public Comments for the Calculation of Energy Balance

「長期エネルギー需給見通し(再計算)案」についてパブコメ(期限2009-08-21)
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 経済産業省(担当:資源エネルギー庁総合政策課)が「長期エネルギー需給見通し(再計算)の案について、意見を公募している。提出期限2009-08-21。以下その内容(SANARI PATENT要約)を考察する。

1. 長期エネルギー需給見通しは、わが国エネルギー需給構造の将来の姿を描いたもので、3年程度に一度策定されている。現行の見通しは2008-05に策定されたが、CO2削減中期目標(2009-06-10)の発表に対応して、諸前提を変更した再計算を行うものである。なお、上記削減目標は、低炭素革命において世界をリードするため、2020年に「2005年比15%減」を決断したが、これは「2005年比14%削減」から、未来開拓戦略での太陽光発電の大胆な上乗せなどで、削減幅を拡大したものである。欧州の13%、米国の14%を上回る。
2. マクロフレームの想定として、
2-1 わが国経済は早期に危機を脱し、その後、急速に回復する。経済成長率は2005~2020年1.3%、2020~2030年1.2%を見込む。
2-2 エネルギー価格は高値で推移し、原油価格を2020年は$121/bbl、2030年は$169/bblと見込む。
2-3 最先端技術を最大限導入する。
2-4 2030年までに、少なくとも30%以上のエネルギー効率向上、運輸部門の石油依存度80%程度、原子力発電の発電電力比率30~40%以上、一次エネルギーの石油依存度40%未満とする。
3. 従って、主な改定要因は、「道路交通需要の見直し」、「GDP成長率の下方修正」(SANARI PATENT注: 経済産業省案記載の順に従った)「エネルギー価格の見直し」「航空需要の見直し」「産業部門での技術の積み増し」「太陽光発電を20倍に」「燃料電池の積み増し」「バイオマスの積み増し」「小水力発電1300地点である。
4. 2005年度の実績と2020年度の最大導入ケースを原油換算万klで対比すると、
4-1 太陽光発電 35 → 700
4-2 風力発電 44 → 200
4-3 廃棄物発電+バイオマス発電 252 → 408
4-4 バイオマス熱利用 142 → 335
4-5 その他(太陽熱利用、廃棄物熱利用等を含む)687 → 2455
 上記計 1160 → 2455
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)

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