YASUKAWA Co. at the Second Quarter of 2009 Fiscal Year
安川電機の世界経済危機対応、2009年度第2四半期入り
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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1. 第二四半期を迎えて: 2009年度第2四半期に入り、株主総会が済んで草々であるが、2008年度後半からの業績急落にかんがみて、2009年度からの新たな経営戦略を表明した成果が、どのように現れつつあるか、注目を浴びるところである。第1四半期の実績も、間もなく発表されるが、2009年度の戦略を先ず、電機関係など経済不況に直撃された業種について考察する。
2. 世界不況、安川電機の場合: 会社四季報で「赤字転落」と見出しされたが、大幅減益にとどまった安川電機の場合はどうか。安川電機は、会社四季報がその特色として、「独自の制御技術でサーボモーターとインバーター世界首位、産業用ロボットは台数世界首位」と明言する名門企業である。しかし利島社長の今次総会挨拶に述べられたように、「安川電機は、2008年度初頭来、前年度から投入している強い新商品をもって、強い市場、強い顧客をターゲットに営業活動を強化し、これによって上期は産業用ロボットや、アジア市場向けの売上が伸長したが、下期以降、安川電機の主要な顧客である自動車業界、半導体業界および液晶業界における投資抑制の影響を受けて、モーションコントロール、ロボットの両セグメントにおいて受注が大きく減少し、また、円高の急激な進行によるマイナスの影響を強く受けた(SANARI PATENT要約)」。
3. 安川電機の2009年度戦略: 上記のような状況を克服すべく安川電機は、有望市場の開拓と既存市場でのシェア拡大と共に、コストを低減するが、具体的には以下の施策を実施する(SANARI PATENT要約)。
3-1 有望市場の開拓と既存市場でのシェア拡大
3-1-1 ACサーボモータ: 潜在ニーズを積極的に発掘すると共に、需要の回復を即時取り込み拡販する。
3-1-2 インバータ: 品揃えを強化した新商品群により、世界省エネ需要を取り込む。
3-1-3 産業用ロボット: 自動車業界での生産ライン小型車シフトに対応すると共に、新世代ロボットの市場投入を拡大する。
3-2 受注促進体制の強化
3-2-1 社長を本部長とする営業統括部門を設置し、トップ率先の営業促進を行う。
3-2-2 潜在需要が大きい顧客に対して事業部横断的対応で受注を拡大する。
3-3 新しい環境に勝つ新商品の発掘: 市場開拓、技術開発を高速化し、顧客ニーズへのシステム対応力を強化する。
3-4 安川電機製ロボットの社内導入拡大(SANARI PATENT考察: 当然のことのようだが。)
SANARI PATENT所見
第一四半期の実績発表が近づくので、世界危機対応策の実現状況を先ず考察すべきである。
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)
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