2009年6月27日土曜日

Trend of Plant-Engineering Export Reported by METI 

2008年度海外プラント・エンジニアリング成約実績の考察
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 経済産業省(担当:製造産業局産業機械課国際プラント推進室)が、2008年度海外プラント・エンジニアリング成約実績について発表した(2009-06-26)。概要(SANARI PATENT要約)は、
1. 成約実績全体: 2008年度の総額は157.9億ドルで、2007年度対比33.1%減。件数では707件で、19.0%減。
2. 地域別: 成約額上位3地域は、アジア(45.4億ドル)、北米(31.2億ドル)、アフリカ(31.1億ドル)。2007年度対比でアフリカ、北米の成約額は増加したが、中東、アジア、西欧、旧ソ連、東欧、中南米、大洋州が減少。
3. 国別: 成約額上位3国は、米国29.6億ドル、アルジェリア24.3億ドル、サウジアラビア18.5億ドル。
4. 機種別: 成約額上位3機種は、発電プラント70.0億ドル、化学プラント24.7億ドル、エネルギープラント23.6億ドル。2007年度と比べて、生活関連、環境プラントの成約額は増加したが、発電プラント、化学プラント、情報通信プラント、鉄鋼プラント、交通インフラ、一般プラント、エネルギープラントの成約額は減少。
5. 大型案件数: 成約額1億ドル以上の大型案件の成約は28件で、2007年度対比44.0%減。その金額は102.6億ドルで37.4%減。
6. 中小案件数: 成約額1億ドル未満の中小案件の成約は、679件で2007年度対比17.5%減。成約額55.3億ドル、23.2%減。
7. 機器・役務別: 全体で、機器輸出のみの契約が50.2%、役務を含む契約が45.7%、役務のみが4.1%。2007年度対比で、両者を含む契約のシェアが増加していることは好ましい傾向と、SANARI PATENTは考える。
8. 成約要因: 技術力76.4%、リピートオーダ63.2%、価格優位性57.7%、納期39.5%、プロジェクトマネジメント力14.3%と判断しているが、極めて注目すべき比率である。
9. 成約案件における競合相手先: 英仏独伊企業19.9%、日本の他企業15.0%、英仏独伊以外の欧州企業12.6%が上位
SANARI PATENT所見
 上記のほか、「成約案件におけるコンソーシアム形態」「役務の範囲」「客先の資金提供先」「貿易保険の活用状況」「「メンテナンス」など、知財活用の実務上、熟読すべきである。
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)

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