2009年6月26日金曜日

Minister of Science Delivers Statement on iPS Study Roadmap 

文部科学大臣が「iPS細胞研究ロードマップの策定」について大臣談話(2009-06-24)
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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1. 「iPS細胞研究ロードマップの策定」について文部科学省は、次のような大臣談話を発表した(2009-06-24)(SANARI PATENT要約)。
1-1 本日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)研究ロードマップを策定しました。
1-2 iPS細胞は、再生医療のみならず、生命の仕組みの解明から、疾患研究や創薬など、幅広い活用が期待されるわが国発の画期的研究成果である。
1-3 この研究成果を、わが国の総力を挙げて育てるため、日本全体での研究体制を確立すると共に、研究資金を大幅に拡充し、平成21年度補正予算で100億円を措置した。
1-4 このような多額の国費の集中投入に対して、いつまでに、どのような研究成果の達成を目指しているのかを明らかにすることは、国民への説明責任を果していく上で重要と考えており、このロードマップは、iPS研究の第一線の研究者等の意見に基づいて、文部科学省が推進する研究の達成目標を明確にしたものである。
1-5 今後、このロードマップで設定した目標を確実に達成してゆき、iPS細胞研究の成果がすこしでも早く臨床応用され、難病に苦しむ世界中の患者の福音となるよう、研究者においては一層の主体性をもって研究に取組むと共に、文部科学省としては、必要な施策の実施に努める。

2.iPS細胞研究ロードマップの構成(SANARI PATENT要約)
2-1 策定の趣旨: 
2-1-1京都大学山中教授のチームによって樹立されたiPS細胞は、再生医療のみならず、生命の仕組みの解明から疾患研究や創薬等、基礎研究や産業応用まで幅広く活用が期待されるわが国発の画期的研究成果である。そこでこれまでに文部科学省は、iPS細胞ネットワークを構築し、日本全体での研究体制を確立すると共に、知的財産権の管理・活用体制を強化するなど、研究環境体制を強化し、また、研究資金の大幅拡充のため、2008年度本予算30億円、同補正予算15億円、2009年度予算45億円、同補正予算100億円を措置した。こうした多額の国費投入について、どのような成果の達成を目指しているのか説明することが必要である。
2-1-2 一方、iPS細胞研究は、国際的競争状態にあると共に、国際的協力も必要という機運にある。
2-2 目標と構成: 次の4分野について、おおむね10年後までの到達目標を設定した。
2-2-1 初期化メカニズムの解明(基礎・基盤的研究)
2-2-2 標準iPS細胞の作製と供給(標準化)
2-2-3 疾患研究・創薬のための患者由来iPS細胞の作成・評価、バンクの構築
2-2-4 再生医療の前臨床研究緒臨床研究

SANARI PATENT所見
 2007年度のiPS細胞研究関係予算が3億円であったから、2008年度45億円、2009年度145億円の予算計上は、ロードマップの政府策定を予算面からも必要としたと考える。
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)
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