2009年7月6日月曜日

Meiji vs. Morinaga Dairies, Both Promise Quality and Good Taste 

経済不況下における乳業2社の売上高順調
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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1. 乳業首位と2位
 明治乳業と明治製菓の統合で2009-04に明治ホールディングスが誕生したが、乳業首位で、2009-03期の明治乳業売上高は7113億9400万円、前年度比0.62%増に達した。
 乳業2位の森永乳業は、2009-03期の売上高4450億4500万円、前年度比1.1%減ではあったが、営業利益66億8000万円で2.3倍、経常利益92億2700万円で1.6倍、当期純利益28億2200万円で3.5倍に達し、明治乳業の減益決算と対照的である。
 会社四季報は明治乳業について「乳製品も値上げ効果で横ばい」と解説しているが、森永乳業については、「乳飲料やヨーグルトなど好採算の7分野を重点的に育成中で、量販向けのプライベートブランド製品は縮小し、牛乳は2009-03再値上げで数量減続くが乳飲料やヨーグルトが持ち直し、アイスクリームも重要旺盛で、増収と値上げ効果に加え、工場統合に伴う製造経費削減、原料乳価高等をこない営業益続伸」と詳解(SANARI PATENT要約)している。
2. 明治ホールディングスの業容
 経営統合した両社は次のように述べている。「明治乳業と明治製菓は90年以上にわたり、顧客に愛された明治ブランドという共通の財産を有し、高い研究開発力と技術力、強いマーケティング力、更には高度な品質保証体制のもと、事業を営んできた。このたび誕生した明治グル-プは、統合によって新たな美味・健康の世界を広げ、生活充実に貢献する。」なお統合会社の年間売上高は1兆1254億7400万円、従業員数14127人である。
3. 森永乳業の2010-03期見通し
 次のように述べている(SANARI PATENT要約)。「景気の後退局面が続き、食品業界においても個人消費の冷え込みに加え、生活防衛意識の強まりから、低価格志向が一層鮮明になって、厳しい経営環境が続くと予想される。酪農乳業界では2009-03からの原料乳購入価格の再引き上げに伴う消費への影響が影響が懸念され、牛乳、乳製品の消費拡大に業界を挙げて取組んでいる。一方で、酪農および乳業相互の発展に向けて国際競争力を強化することも急務となっている。こうした中で森永乳業は、飲用牛乳の価格改定の浸透、伸ばすべき商品の売上拡大、低コスト操業の徹底などの自助努力を進める。」
SANARI PATENT所見
 チーズ、プリンなど多様な商品の中で、メーカー間の市場価格差が多様に見られ、販売戦略の展開を実感すると共に、牧畜業に遡った国際競争力強化政策の必要について、政府の応答が望まれる。
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)

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