2009年7月20日月曜日

Fund Allocation for Fundamental Research

 純粋基礎研究、目的基礎研究に対する資金配分の考え方
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
Sub Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog  アジア物流変革
Sub Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat  大学765校、在学生284万

 ニーズ即応の強調から、シーズ創成へ、産業構造審議会案が論点を転回している。
17.(承前 記事)イノベーションの源泉となる基礎科学技術力の強化:
 予算の枠組みの改革と共に、基礎分野と、応用‣開発分野を担う研究開発プロジェクト間の連携を運用面で行うことに大きな意味がある。例えば現在、希少金属代替材料の研究開発を対象として、JSTとNEDO間で基礎から応用への橋渡しの制度的工夫として合同公募が行われているほか、「筑波ナノテクイノベーション拠点」では、経済産業省の産業技術総合研究所と文部科学省の物質。材料研究機構の連携のもとで、融合的な研究が行われる。
 技術シーズの供給という観点で、わが国イノベーションの厳選となる基礎的科学技術力の維持強化のための投資が引続き必要であるし、また、特定の出口を設定しない基礎的研究(純基礎的研究)は、研究の多様性を確保する観点から、世界的な科学技術の動向の変化を踏まえつつも分散投資するというポートフォリオ型管理の中で、一定枠を確保することが必要である。さらに、基礎研究に対する資金については、単なる技術領域ごとの競争的資金配分では、技術分野を超えた研究者・研究体の融合・連携にインセンティブが働き難いことから、採択審査においては、技術分野を超えた融合や連携を促進する評価基準の設定によるインセンティブ付与を行うなど、更なる工夫が必要である。
18. 従来の枠を取り払う制度設計
 以上のような予算の枠組みの改革や省庁を超えた研究開発の連携については、担当する個々の省庁のみでは円滑な推進に支障が起きる面もあり得る。かかる従来の枠を取り払う制度設計については、総合科学技術会議が推進すべきである。また、課題を起点とする分野別資金配分状況や、純粋基礎研究、目的基礎研究、応用研究のステージ毎の資金配分のバランスについて、社会から適切なモニタリングとフィードバックがかかるよう、統計整備も重要である。(SANARI PATENT考察:「統計整備」という用語をここで持ち出したのは、全く場違いで、統計の問題ではない)。
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム