2009年7月9日木曜日

FALCO Co. for Fast and Accurate Laboratories with Confidence

ファルコバイオシステムズの医療総合サービス企業志向と増収実績
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 ファルコ(東証大証1部)の今次中間報告書(2008-08-21~2009-03-20)は、「医療総合サービス企業を目指し、収益力とブランド価値を高めてまいります」と表題している。先端医療分野業務の、企業としての確立を国家戦略とする内閣知財戦略本部の計画に先行して、半世紀近い社歴を経てきたと、SANARI PATENTは考察する。特に2000-01にGenetic ID Inc.(US)と業務提携して遺伝子組換食品検査事業に参入、2000-02にMyriad Genetics Inc.(US)と業務提携してヒト遺伝子検査事業に参入して以来の先端分野進出が顕著である。
1. ファルコの会社概要
 47年前に京都市で株式会社関西医学センターを設立、関西6市で6社が独立創業し、関西医学検査センターグル-プを形成した。1988-03、京都府に株式会社ファルコバイオシステムズを設立。現在、受託臨床検査(検体検査)、IT事業、ヒト遺伝子検査、治験研究検査、調剤薬局を事業とし、連結従業員数1444。
2. 今次中間報告書(2008-08-21~2009-03-20)の業績
 連結売上高189億6800万円(前年同期180億5900万円、前々年同期169億3200万円)。経常利益5億7500万円(前年同期比84.3%増)となったが、今次株式市況低迷による投資有価証券評価損の計上等で純損失5100万円計上。
3. 事業の現況と今後
3-1 ヒト遺伝子検査事業
 Myriad Genetics Inc.(US)が特許を保有する乳がんおよび卵巣がんの発症に関わる遺伝子検査等を実施している。
3-2 受託臨床検査(検体検査)事業
 毎日8万件以上の検体を受けつけている。
3-3 調剤薬局事業
 検体検査のネットワークを活かして医療機関に近接する場所に調剤薬局を開設し、地域医療のキーステーションとして機能している。
3-4 IT事業
 2011年から、診療報酬明細書は原則として完全オンライン化が義務づけられ、電子カルテなどの医療のIT化は急速に進展するので、付加価値のあるサービス支援と、取引先医療機関とのネットワーク化でIT事業を拡大する。
3-5 予防医学
 21世紀は、遺伝子情報に基いて病気の原因解明や治療法の開発が行われると予想し、この分野に取組む。
(コメントは sanaripat@gmail.com に御送信下さい)

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