2009年6月11日木曜日

MOF Minister Answers to Press Questions

MOF Minister Answers to Press Questions After Cabinet Council (2009-06-09) 与謝野財務大臣の景気認識(対財務省記者応答)
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 日経平均株価が1万円に迫ったが(2009-06-10終値999.49円)、その前日、閣議後の財務省記者会見における財務大臣の応答(SANARI PATENT要約)を考察する。

Q1 景気ウオッチャー調査結果(2009-06-08) や最近の株価上昇を見ても、景況感の改善が明瞭になってきたと思うが、改めて与謝野大臣の景気認識を承りたい。
A1 先行指標である株価によれば、6カ月ぐらい先は日本の経済が回復しており、また、アジアの株式市場の回復率を換算すると(SANARI PATENT考察: 特に最近、インドの株価上昇が注目されている)、それに対しては出遅れているということで、日本株の割安感(SANARI PATENT注: 原文は「株安感」)を海外投資家は持っており、そちらの方からの買い意欲もある、ということで、株価水準が上昇したことが一つ。また、景気ウオッチャー調査結果 が5カ月間も上昇している。さらに様々な生産分野で在庫調整が終わり、生産活動が上昇しているという数字も幾つか見られる。加えて、1~3月に比べて4月の輸出減の幅は小さくなった。このように様々な指標が出てきているが、ぜひこういう傾向が続くことを私は望んでいる。
 一方、注意深く、日本経済が当面する下振れリスクについて、迅速に行動することが必要である。

Q2 週末のG8財務相会合(イタリアにて)においては、日本政府として具体的にどのような主張をするか。
A2 これは特段新しいテーマに取組むという会議ではないが、各国がそれぞれ、どういう財政刺激策を講じたか、あるいは中央銀行の金融政策はこうであるとか、互いに各国の事情に対して共通認識を築くということが最も重要である。
 また、IMFを始め、世界銀行、アジア開発銀行等の国際的金融システムに対して、日本は先導的に貢献策を決めたけれども、その後色々な国がそれら国際的組織に貢献することを発表し、あるおは考えているので、これら一連のことについて相互に意思を確認することが必要である。
  さらに、大事な時期に何時でも、こういう会合が世界的規模で開催されるということ自体が、非常に大事なことである。(以下次回)     
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