2009年5月28日木曜日

IPEEC Starts at Current G8 G8

エネルギー閣僚会合の成果
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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今次G8エネルギー閣僚会合(2009-05-24~)の成果について、経済産業事務次官は対記者、次のように応答している。
「今次会議の大きな意義であった、今のエネルギー情勢についての認識を各国で共有し、今後のエネルギー価格需給の安定化というものの認識を共有するようにするという意味では、重要な意義があった。
加えて、IPEEC (The International Partnership for Energy Efficiency Cooperation) という省エネの国際枠組み、協力枠組みが正式に発足したことも、今後の世界の重要な分野がスタートしたことになる。」

9.(承前2009-05-27記事)サブプライムローン問題顕在化後の原油価格変動:
 原油価格は、2007-09に80ドル超、2008-01に2008-05に100ドル超、130ドル超、2008-06に140ドル超と、記録を更新し、2008-07-11の取引時間中に147.27ドルの史上最高値に達した。
9-1 需給ファンダメンタルズ
 2008年に入ると、米国では景気減速と原油価格高騰により、足元の需要が減速し、在庫も増加した。他方、非OECDの需要は増加は持続した。供給面では非OPECの生産が伸び悩むなかでOPECの増産に依存する状況が続いた。
9-2 プレミアム要因
9-2-1 OPECの高価格志向
 非OPECの生産が伸び悩み、OPECの高価格志向は一層強まる傾向が見られた。例えば、2007-09の80ドル超時点の総会では50万バレル/日の増産を決定したが、それ以降、100ドルを超えても増産決定を見送り続けた。
9-2-2 米国における金融面
 米国の住宅価格が2006年後半をピークに下落し、サブプライムローンの延滞率が高まった。不動産担保債権裏付証券への不安が広がり、金融機関保有証券の損失拡大の限度が不透明化し、サブプライムローン問題が全面的に顕在化した。
9-2-3 欧州における金融面
 欧州大手金融機関傘下の投資ファンドが、2008-08に償還凍結を発表したことにより、欧米の金融市場は混乱の度を強め、低迷する株式市場や証券化商品市場から資金が流出し、商品市場へのマネー流入が加速した。
9-2-4 ヘッジファンド取引の増加
 上記の時期には資源価格全般が大幅に上昇し、インフレ懸念の高まりに対応して、インフレヘッジとして投資家が原油先物への買いを強めたと見られる。(以下次回)
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