2009年5月31日日曜日

Advancing NEC to the Next Stage of Growth

Advancing NEC to the Next Stage of Growth by Sharing a Common Vision and Values Cloud-Computing強化方針など、NEC今次報告書の特徴
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
Sub Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
Sub Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat

 NECと日立製作所の今次報告書(2008-04-01~209-03-31)が同着した。東証6501の日立ほか東芝、三菱電機など「総合電機」がいずれも「選択と集中」への志向を強め、東証6701のNECほか富士通、OKIなど「通信設備機器」がいずれも「構造改革」を企図している。
 株主の立場からは、NECは、「中間配当に続き、期末配当につきましても見送らせていただくという結果となり、深くお詫び申し上げます」、日立製作所は、「期末配当につきましては、誠に遺憾ながら、見送ることとさせていただきました」ということで、同様である。今次報告の主要数字を対比すると、
       NEC      日立
連結売上高 4兆2156億円  10兆0003億円
(前期比)  8.7%減     11%減
連結営業損益   62億円損失  1271億円利益
連結当期純損益 2966億円損失  7873億円損失

 日立の純損失7873億円については、「事業構造改革関連費用に加え、今後の税金費用増加リスクに対応すべく実施した繰延税金資産の一括評価減などにより、7873億円の損失になりました」と説明している。

 NECの連結売上高8.7%減については、「上期に、モバイル/パーソナルソリューション事業における売上が、携帯電話機の出荷増により増加したものの、下期における急激な景気の減速に伴う需要の低迷により、年間ではエレクトロンデバイス事業を中心に、全ての事業において売上が減少したことによるものです」と説明している。

 今後の課題については次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. クラウドコンピューティング時代に向けたサービス事業を強化する。クラウドコンピューティングとは、パーソナルコンピュータやケータイなどの端末から、インターネットを介してネットワークの“どこか”に在るシステムにアクセスすることにより、必要なときに必要なサービスを受けることができる仕組みである。」(SANARI PATENT考察: SaaSとの相違も説明すべきであろう。)
2. 各事業のシナジーを発揮した次世代情報ts端末などの融合製品、新サービスを創出する。
3. 自動車向けリチウムイオン電池事業に注力する。
4. NECエレクトロニクスとルネサンステクノロジの統合効果を実現する。
5. NECグル-プ全体の業務プロセスを、シンプルかつグローバルスタンダードに合致したものに変革する。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム