2009年4月14日火曜日

METI Discloses Trouble on Nuclear Energy Power Generation 

「原子力発電所における焼鈍作業に係る記録改ざんへの対応」について経済産業省
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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Sub Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat  知財高裁Walker商標判決

1. 標記について経済産業省は次のように発表した(2009-04-13)(SANARI PATENT要約)。
1-1 原子力安全・保安院(以下「当院」)(SANARI PATENT注:経済産業省のいわゆる外局)は、中部電力および中国電力より、日立製作所の調達先である日本工業検査株式会社(以下「日本工業検査」)が実施した浜岡原子力発電所5号機および島根原子力発電所3号機の配管における焼鈍作業(溶接後に溶接部を加熱し、その後、温度をゆっくり降下させる熱処理作業)の記録に、改ざんが確認された旨の報告を受けた。
1-2 日立製作所については平成9年に同様の記録改ざんが行われ、再発防止策が取られるとしていたにも関わらず、このような事案が確認されたことは誠に遺憾であり、当院は、本日(2009-04-13)、日立製作所等に対して厳重注意を行うと共に、このような事態が生じた根本原因分析と再発防止策について報告するよう指示した。
1-3 本件の経緯を以下に述べる。
1-3-1 本年3月、中国電力より当院に対し、建設中の島根原子力発電所3号機の配管について、日本工業検査が行った焼鈍作業が適切に行われず、焼鈍の記録に改ざんの可能性がある事案が1件確認されたとの情報提供があった。これは、中国電力が法令に基づいて実施した溶接事業者検査において発見したものであり、同社として焼鈍作業をやり直すこととしている。
1-3-2 これらを受け、日立製作所および電力各社において、日本工業検査による過去の焼鈍作業の記録を確認したところ、中部電力浜岡原子力発電所5号機においても、平成13年の焼鈍記録のうち1件に同様の改ざんが確認された旨の情報提供があった。
1-3-3 改ざんの態様は、焼鈍作業においては温度が所定の値より急速に下がらないよう管理することが求められるが、実際には下がったのに下がっていないように見せかけたものである。
1-3-4 安全への影響について、
1-3-4-1 建設中の島根3号機については、焼鈍作業を再度行う。
1-3-4-2 既設の浜岡5号機(定期検査で停止中)については、今後詳細に評価する。

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