2009年2月16日月曜日

Voices of Small Sized Companies on Finance

中小企業金融に関する経済産業省・中小企業の意見交換会
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 経済産業省(担当:中小企業庁金融課)が、年末から今月にかけて
全国150箇所で中小企業者の「生の声」を聴く取組を行ってきたが、その概要を発表した(2009-02-13)。その内容(SANARI PATENT要約)を考察する。

1. 景況・資金繰り
1-1 これまで比較的好調と見られてきた地域・業種においても、足もとで急速に景況が悪化している。
1-2 資金繰り悪化と共に、仕事が無いので借りられないとの声が多い(SANARI PATENT考察:「売掛金担保融資」の発想も、売掛金の存在が前提である)。
1-3 建設業者からは公共工事の減少、商店街小売業者からは大手事業者の地域進出による構造的経営困窮化が多数述べられた。
1-4 民間金融機関の融資姿勢が慎重になっている(SANARI PATENT考察: 大企業の金融機関依存が地方銀行にも及び、地域金融機関の健全化指向と相まって、融資慎重の姿勢になる)。
1-5 借り手企業の経営実態や特性を踏まえたキメ細かい対応を求めている(SANARI PATENT考察:「金融担当大臣・経済産業大臣から、民間金融機関に対して、「借り手企業の経営実態や特性を踏まえたキメ細かい対応。円滑な資金供給」を要請したと応答しているが、「経営実態」とは具体的に何をいうのか、発言者も応答者も明示していない。経営者の資産能力であれば個人保証の問題になり、独自の知的財産権を主張するのであれば、その実際価値の評価が問題になる)。
1-6 新規融資に関する要望に加えて、既存融資の条件変更に関する要望が多い(SANARI PATENT考察: もっと具体的に「声」の中身を開示しなければ参考にならない)。
1-7 金融庁において監督指針と金融検査マニュアルを改定し、中小企業向け金融の貸出条件を変更しても貸出条件緩和債権(不良債権)に該当しない場合の取扱を拡充したが(2008-11-07)、その活用が十分でない(SANARI PATENT注: 3か月以上経ってっもまだ不十分ということになるが、そもそも「不良債権」であったものが、どうして「不良債権でなくなるのか」、金融庁の説明が不十分である)。
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Finance、金融庁、中小企業、知的財産権、資金繰り

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