2009年2月12日木曜日

Solar System at Condominium etc. 

集合住宅における太陽電池パネル設置の問題点等
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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6.(承前 Sub Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog 2009-02-10記事) 集合住宅や低層賃貸住宅は、屋根を広く取れるので、太陽電池パネル設置に適しているが、屋根がオーナー所有である場合は、太陽電池パネルを設置すると家賃に跳ね返る形になっている(SANARI PATENT注: 共有物件となっている場合は、設置費・管理費分担の合意を要する)。企業に屋根を貸すことによって、産業界および住宅に太陽光発電を急速に普及できるのではないか(SANARI PATENT考察: 優れた発想で、住民の承諾は得られ易いが、企業にとっての、特に電力会社にとっての採算試算を早速行うべきである)。

7.太陽光発電のPR活動に関して、各社個別にPRしているが、住宅メーカーにとってはパネルを売ることが目的ではない。二酸化炭素を削減することにより、どんな素晴らしい生活ができるかということをPRしている(SANARI PATENT考察:「素晴らしい生活」が概念的で、二酸化炭素削減がその居住者にもたらす効果の説明はできていない)。政府主導で、太陽光発電に関する正しい情報をPRする必要がある(SANARI PATENT考察: 住民にとっての価格メリットは、政府に説明能力が無い)。

8.太陽光発電の普及という大きな政策目的実現のためには、セル、モジュールが大量に必要であり、その生産にスケールメリットを活かすべきである。国内外のビジネスモデルを駆使して資金を調達し、生産計画を続行すべきである。

9、コスト競争力をつけることが重要で、材料シリコンを確保すべきである(SANARI PATENT考察: シリコンに代替する材料の開発が必要である。また、シリコンの純度を高めることが太陽光発電の耐用年数を高めるために必要だが、そのためには電力原単位が増加するから、エネルギー収支やコスト計算に落ち度がないよう、用心が肝要である)。

10.現状では、ユーザーにおけるメリットを顧客に説明することが難しい。太陽光発電パネルを設置しても、後から建てられた建物の陰になって、発電量が落ちる場合がある。ユーザーが安心して太陽光発電パネルを設置できるよう、既存制度の規制強化を図るべきである(SANARI PATENT考察: 非常に重要かつ現実的な指摘だが、既存制度、例えば容積率を改正して都市計画を刷新することや、屋上栽培などの別の政策目標、住民利益との調整が先ず必要である)。
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Solar System、太陽光発電、太陽電池、集合住宅

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