2009年2月4日水曜日

Tapping Methane Hydrate at Seabed 

資源庁のメタンハイドレート開発政策案(2009-02-02公表)
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 経済産業省(担当:資源庁)が示した「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画案」において、メタンハイドレートの開発はトップに掲げられている。その内容(SANARI PATENT要約)を考察する。

1. メタンハイドレート生産技術開発の重要性
1-1 メタンハイドレートは、低温高圧の条件下で、水分子にメタン分子(SANARI PATENT注:この場合は天然ガスの状態で賦存する)が取り込まれ、氷状になっている物質である。メタンハイドレートは「燃える水」と俗称されるが、温度の上昇、圧力の低下などの変化を与えることにより、水分子とメタン分子(気体)に分離する。このメタン分子は在来型の天然ガスの主成分と同一であり、従ってメタンハイドレートは、非在来型の炭化水素資源として期待されている。
1-2 またメタンハイドレートは、世界でも、水深の深い海底面下や極地の凍土地帯の地層に広く分布しており(SANARI PATENT考察:従って、ロシア臨海の北部温暖化が進めば、在来型の原油・天然ガス資源開発と共に、wメタンハイドレートの開発にも有利であり、ロシアの資源大国性を増強するという見方が有力である)、わが国海域でも、南海トラフ海域を中心として相当量の賦存が見込まれている。
1-3 メタンハイドレートは地層中に、固体の状態で賦存しており、従って、在来型の石油・天然ガスと異なり、井戸の掘削のみでは自噴しない。メタンハイドレート層からメタンを安定的・経済的に生産するためには、在来型の石油・天然ガス資源の生産技術のみでは不可能であり、新たな技術開発が必要である。
1-4 一次エネルギー供給の8割以上を輸入に依存するわが国は、メタンハイドレート開発によって国内に極めて大きな炭化水素供給源を持ち得るので、既に平成13年度に開発計画を策定し、次のような成果を挙げている。
14-1 わが国周辺海域におけるメタンハイドレート有望賦存海域の抽出・賦存量の推定
14-2 陸上における産出試験の実施
14-3 環境影響の予測・評価手法の検討
1-5 メタンハイドレート生産技術開発について、残された課題
1-5-1 わが国周辺海域におけるメタンハイドレート賦存可能性の高いエリアの抽出および賦存量推定の更なる推進
1-5-2 より長期にわたる産出試験の実施
1-5-3 海域における産出試験の実施

2. 今後の基本的方針(以下次回)
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Seabed、海洋、Methane Hydrate、炭化水素供給源, 資源庁

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