2009年1月15日木曜日

Smart Power vs. Soft Power vs. Hard Power 

米国新政権のスマートパワーにおける日米知財パワーの連携
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 内閣知財戦略本部がわが国の知財、特にコンテンツのソフトパワー発揮を強調してきたので、米国次期国務長官演説の「スマートパワー」が新鮮な印象を与えたが、この用語自体は既に2007年11月時点で公表されたCenter for Strategic & International Studiesの超党派委員会の報告「スマートパワーによって米国をよりスマートに安全に」で用いられ、yahoo co.jpでは次のように要約されている(SANARI PATENT再要約)。
「米国のイメージと影響力は世界中で低下している。世界の出来事に対する指導的な役割を維持するため、米国は、恐怖と怒りを引き出すことから、楽観と希望に変わらなければならない。米国は、スマートパワーにならなければならない。軍事力(SANARI PATENT注: わが国でいう「ハードパワー」)や経済力をソフトパワーで補完し、世界の難問に挑戦する枠組みを作らなければならない。軍事力や経済力といったハードパワー(SANARI PATENT注: ここではハードパワーに経済力も含めている)だけでなく、理念・文化・技術などのソフトパワーを駆使して、世界を指導する賢い大国になるべきである。このため、次の5分野について提言する。
(1)  同盟と協力関係: 米国は、21世紀初頭に遭遇する国益と援助に寄与する同盟・協力関係、および機構を再び活性化しなければならない。
(2)  外交: 長期・人的関係・新世代に着眼して協調する。
(3)  グローバル発展: 外交政策を、世界の人々と協調するよう発展させる。
(4)  経済統合: 引続きグローバルな経済に関与し、成長と繁栄をもたらすと共に、世界貿易の利益を内外の低所得層に及ぼす。
(5)  技術と革新: エネルギーの安定・安全な確保と、気候変動対策については、グローバルな合意の形成と、革新的な解決のため、米国のリーダーシップが求められる。」

SANARI PATENT所見
 米国新国務長官の演述は、外交方針における「スマートパワー」を旗印として、「賢く力を使う」、「日本等、同盟国との連携」、「独自から協調への路線転換」、「米国の指導力発揮」、「開発援助の増大」など、キーワード化されて報道された。日米関係においては、知的財産の開発・利用についての一層深く広汎な協調(特許出願審査結果の相互承認など)が、ソフトかつスマートな新外交政策の核心をなすものと考える。
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Smart Power 、Soft Power 、Hard Power、米国新国務長官

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