2009年1月12日月曜日

Virtualization vs. SaaS vs. ASP 

NECの仮想化最前線
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 NECのVALWAY新年号を贈られた。企業が「仮想化」に求める期待とメリットの解説を重点として編集しているが、既に理解・活用している読者には知識補足になり、SaaS や ASPによる効率化に親しんでいる読者には、呼び名の相違が意味するところを、直ちには了解し難いかも知れない。

 Wikipedia(最終更新2008-12-10)の「概要(デザインパターンとしての仮想化」「プラットフォームの仮想化」「リソース仮想化」「例」「脚注・出典」「関連項目」「外部リンク」の各項目にわたる記述の冒頭には、「仮想化とは、コンピュータにおいてリソースの抽象化を指す用語である。リソースの物理的特性を、そのリソースと相互作用するシステム/アプリケーション/ユーザーから隠蔽する技法」と定義づけているが、NECの解説の方が明解と思う。

 NECは、「仮想化とは、コンピュータシステムを構成する資源(ITリソース)の物理的境界や制約をなくし、資源を統合したり論理的に分割したりして、利用者に、必要なときに必要な分だけ資源を提供するための技術です」と定義づけている。さらに解説して、「例えば、稼働率が低く、あまり使用されていない1台の高性能なサーバー上で、論理的に4台の仮想サーバーを稼働することができます。この4台の仮想サーバーでは、全く異なる業務処理を行うことができます。その結果、社内サーバーの余剰リソースを別の業務に割り当て、より効率的に資源を活用することができるのです」と述べている。
 さらに換言して「仮想化を選択する6つの理由」として、「サーバー台数と管理コストの削減」「柔軟でスピーディなシステム運用」「レガシーシステムの延命(現行システムの継続利用)」「可用性の向上と事業継続性の確保」「セキュリティやデータ管理レベルの強化」「省エネ・省スペース・エコ対策」を挙げている。

SANARI PATENT所見
 わが国従来の経済成長モデルが限界を迎えつつあり、新たな成長トレンドに乗せるためには、情報通信技術による生産性向上・国際競争力の強化が不可欠であるとの見地から情報技術革新の具体的な取組として、ASP(Application Service Provider)やSaaS(Software as a Service)など、新しいサービスの普及を必要とし、内閣知財戦略本部もこれを強調してきた。上記NECの仮想化への取組が、これらと相まって現下日本経済の新たな成長局面を起動することを期待する。
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Virtualization 、SaaS、 ASP、NEC、仮想化

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