2009年1月6日火曜日

Finance Relating Inventions and New Patents 

金融関係の特許公開状況
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
Sub Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
Sub Site http://d.hatena.ne.jp/SANARI/
Sub Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat

 金融危機は金融システムの危機であり、金融政策の危機である。その回避と復元・変革について、知的財産の創出が作用可能な局面をどのように想定できるか。先ず最近の「金融」関係特許公開状況を見る(公開内容の記述はSANARI PATENT要約)。

1. 日立オムロンターミナルソルーションズ「自動取引装置」(公開日2008-12-25)
1-1 課題: 自動取引装置での振込取引操作において、振込先情報入力操作を省力化し、かつ確実に振込取引が行えるようにする。また、利用者が任意の金融機関の自動取引装置で振込取引を行っても同じ効果を得るようにする。
1-2 解決手段: システムとして、管理センタ(振込先情報二一連の番号を付与し、全ての振込先番号を管理できるデータベースを備える)、および、通信手段(自動取引装置を有する金融機関のホストコンピュータと管理センタのホストコンピュータ間)。利用者が振込先番号を入力すると、上記通信手段によって振込先番号がカンリセンタのホストコンピュータ に電送され、振込先番号 に対応する振込先情報を照会することにより、利用者が振込先情報 を入力することなく、番号の入力操作のみで振込先を指定し、振込を実行できる。
1-3 SANARI PATENT考察: 年初から、郵便局(ゆうちょ銀行)と在来銀行間の振込が可能になったが、全国2万2千の郵便局に及ぼし得るか、「振込め詐欺」の防止に役立つことも考えられるか、着眼が優れた発明であるので、関心が持たれる。

2 ジャパンネット銀行「カード決済サービスの提供方法、そのシステム、および、コンピュータシステムにカード決済サービスの提供処理を実行させるプログラム」(公開日2008-12-18)
2-1 課題; ユーザに、情報漏洩に対する有効な自己防衛策を提供し、キャッシュレス決済のセキュリティを向上させる。
2-2 解決手段: 金融機関に口座を有するユーザに対して有効期限付きのカード決済サービスを提供する方法について、「ユーザ端末からのサービス開始申込を受付ける工程」、「ユーザ情報に基く認証工程」、「取得した一部の番号を含むユニークなカード番号の生成工程」、「そのカード番号と有効期限を含むカードデータを、ユーザ情報に関連づけて、カード情報格納部に格納する工程」、「決済サービスの利用開始通知工程」を備える。
2-3 SANARI PATENT考察: ユーザのネット意識、セキュリティ意識をネット利用の開始年齢に先立って確立する教育と、ユーザの自己過失責任を自覚させることを前提として、上記のような発明が活用されることを期待する。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Patent、金融、特許公開、日立、ジャパンネット銀行、郵便局

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム