2009年1月18日日曜日

Including Rare Earth Elements, Japan Vietnam Relationship being Fortified 

日本にとって重要なレアアース、高品質石炭を含む鉱産物分野で日越関係強化
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 今次の世界経済危機が今後どのように回復し、新たな展開を示してゆくか、その帰趨がいずれにせよ、わが国としては、人的・物的資源の両面、および、地理・文化の接近性から、東アジア諸国との提携緊密化が必須である。東アジア諸国のうちベトナムは、人口1億人に接近し(現時点では9000万人弱)、素質も高いこと、資源の賦存、東洋文化性などから、日本企業の海外立地先としても評価を高めてきた。

 このような環境のもとで、今月15日、ベトナムにおいて両国の経済関係強化を図るべく、「日越、石炭・鉱物資源政策の閣僚レベル対話」が開催され、経済産業省はその結果を次のように発表した(SANARI PATENT要約)

1. ベトナムは、日本の鉄鋼会社が利用する高品質石炭(無煙炭)の最大の供給国であり、その安定供給の確保は極めて重要である。また、近年ハイテク機器等に用いるレアアースの資源国としても注目されている。
2. そのため日本・ベトナム両国は、官民共同による閣僚レベルの「日越石炭・鉱物資源政策対話」を昨年度から開催している。この会合は、福田元総理とチェット・ベトナム国家主席による「戦略的パートナーシップに向けた両国のアジェンダ(2007-11)においても協力事項として位置づけられている。
3. 今次対話では、両国の石炭・鉱物分野における政策、需給動向、協力事業の進捗について報告すると共に、今後の協力の可能性等について意見交換した。その結果、次の3件を合意・署名した。
3-1 両国の石炭の需給、生産、保安について情報交換すると共に、ベトナム炭鉱(ベトナム石炭鉱産物公社)の近代化、グリーンコール技術導入に対して日本側(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が協力する。
3-2 石炭埋蔵の共同探査を行う。
3-3 ベトナムの資源開発に対する金融支援に向けた協力体制(日本政策金融公庫および国際協力銀行)を拡充する。

4. また、レアアース鉱山周辺の、バランスの採れた発展のため、道路、電気等のインフラ整備のFeasible Studyを開始することを表明した。

SANARI PATENT所見
 レアアースのうち、エルビウム、ツリウムは光ファイバ増幅器に、テルビウム、ジスブロシウムは光磁気ディスクに、ランタンは水素吸蔵合金に用いられるなど、わが国先端産業の重要な原料であるが、従来、中国、インド等の偏在地域に依存してきたので、供給源を拡大することが重要である。
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Vietnam、高品質石炭、光ファイバ増幅器、水素吸蔵合金、光磁気ディスク

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