2008年12月24日水曜日

UNIQLO Generates a Large Jump in Both Revenue and Profits 

ファーストリテイリング・ユニクロの続伸、グローバル化・グル-プ化・再ベンチャー化の浸透
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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年末のトップメッセージに「サブプライム」・「金融危機」・「世界不況」などの時事用語が一切無いのがファーストリテイリング・ユニクロである。その内容(SANARI PATENT要約)を見ると、
(1)「グローバルワン」を実現すべく、3年目にして全社員に浸透した「グローバル化・グル-プ化・再ベンチャー化」の重要性が、成長の原動力となり、今年は確かな結果を残すことができる。
(2) 国内ユニクロ事業の順調な業績拡大によって、ファーストリテイリングの業績は大幅な増収増益を得ている。ユニクロ顧客の要望がデザイナーやマーチャンダイザーに共有され、商品に活かされた結果、ヒートテックインナー(SANARI PATENT注: ファーストリテイリングが東レと共同開発したポリエステル・アクリル・レーヨン等の特殊技術混紡による繊維による衣料で、東レ工場内に構築されたファーストリテイリング専用ラインで生産しており、軽く、暖かく、洗濯容易性が高評価されている)の大ブレーク、プラトップの大成功をもたらした。
(3) 英国・米国・中国・韓国・フランスと進出してきた海外ユニクロ事業は、全体として黒字化した。ニューヨークのグローバル旗艦店の成功により、グローバルプレヤーの一員として認識された。

 昨月(2008-11)のユニクロ国内売上高を見ても、昨年同月比で直営店748店計が35.8%の大幅増を示し、客単価も5.1%増であるから、消費者の選択が単なる減少ではなく、合理化かつ高度化していることを推知すべきである。

 ファーストリテイリングのアジア展開として注目されるのは、バングラデシュでの生産を目的とする合弁会社設立の合意(2008-11-28)である。ファーストリテイリングは中華民国のPacific社、バングラデシュ人民共和国のAnanta社との間で、CPAT社設立を合意した。
 グローバル展開を進めているユニクロ事業では、現在販売している商品の9割を中国で生産しているが、店舗展開のグローバル化に合わせて、生産のグローバル化を進めており、将来的には、ユニクロ事業の成長に伴って全体の3分の1程度を中国以外での生産とすることを目指している。

SANARI PATENT所見
 国内消費者の生活合理化・高度化にユニクロの寄与が多大であると共に、生産の著増が国内雇用の拡大には直結しないことも想定されるが、多角的に(海外需要の拡大効果や日本ファッションコンテンツの国策達成も含めて)総合評価すべきである。
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UNIQLO、ファーストリテイリング、増収増益、バングラデシュ、東レ

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