Introduction of Public Fund to UAS Auto Industry
米国自動車ビッグ3に公的資金導入の一般説得性など国際経済動向に関する二階経済産業大臣応答
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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自動車産業の裾野は知財開発についても巨大だが、その経営危機に対して公的資金、要するに税金を投入することには、賛否対立が当然予想される。米国のビッグ3自動車企業に対して次期米国大統領は公的資金導入に積極的であるが、昨日の記者会見(2008-11-19)で、二階経済産業大臣はこの問題を含め次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. 米国自動車問題
1-1-1 質疑: 米国の自動車ビッグ3対策について所見はどうか。
1-1-2 応答: 日本は前回バブル崩壊の際、打てる手は幅広く迅速に打って、乗り越えたという自負を持っているが、米国自動車ビッグ3の問題は、米国自身が決めるべきことであるから、われわれの側からとやかく言うべきことではない。米国の判断課題である。しかし、今日の混乱の世界に、このような状況で、途上国を含めてアジア全体にも影響を及ぼしており、日本自身も緊急の対応として30兆円もの枠を用意して倒産防止に全力を挙げているが、元はと言えば米国の金融システムの失敗に起因しているから、米国自身が速く立ち直るために、あらゆる手を打つことを米国が判断し実行することを期待する。
1-2-1 質疑: 自動車の是非についての所見はどうか。
1-2-2 応答: われわれがそういうことを行ってきた経験があるから、それを米国にも十分、伝えている。米国もこれを含めて判断することが大事だと、私は考える。
1-3-1 質疑: 米国内で公的資金導入の世論が高まっているが、日本でも、公的資金導入による企業救済の動きが高まるか。
1-3-2 応答: これ以上重要な事態が発生した場合にはまた、それなりの対応を考えなければならないが、いまから公的資金導入というような状況には、現在まだ至っていないと考える(SANARI PATENT考察: どのような状況が「そのような状況」であるのか、「自動車」の態様は対象業種や企業規模において、どのように在ることが妥当であるのか、これらは国情・現実発生の事態において個別に考えるべきであるという含意と解し、二階経済産業大臣の応答を適切と考える)。
1-4-1 質疑: 自由市場主義経済から、国主導の方向に動くと考えるか。
1-4-2 応答: 危機的な今日の状況を、緊急避難する建前・立場から、諸般の対策は必要だが、グローバルに自由主義経済を中心として展開してきたのであって、これを理想として追求してきたのであるから、戻ることはあり得ない(SANARI PATENT考察:基本理念と緊急対策を明確に区別する応答で、極めて適切と考える)。
2. 第二次補正予算
2-1 質疑: 進め方について所見はどうか。
2-2 応答: できるだけ早い成立を期待する。
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自動車、公的資金導入、自由市場主義、二階経済産業大臣
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