2008年11月13日木曜日

Born Digitals or Digital Natives vs. Digital Longevities

Born Digitals or Digital Natives vs. Digital Longevities 新ネットビジネス対象はデジタルネイティブよりデジタル長寿者こそ有望
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 NHKスペシャル(2008-11-11)の「デジタルネイティブ」は、グローバルに周到な取材を重ねつつ、予てから放映予告と要注目を強調してきた番組だけに、現時点のデジタルネイティブがどのような頭脳と行動態様の持ち主か、それが成年に達して社会の中核となったとき(局部的社会活動は現に実行しているのだが)、どのような変革をグローバルに及ぼしてゆくのか、想定の契機を多彩に提供する内容であった。

 JPO(日本特許庁)は現在、仮想世界特許庁(Virtual World Patent Office)構想で知的財産に対する権利付与の国際体制に変革をもたらそうとしているが、特許に限らず、仮想と現実(NHKでは「現実とネット」)の区別はデジタルネイティブにおいて存在せず、「デジタルとアナログは融合している」と観察された。

 デジタル画とゲームに幼年から親しんだ15歳の米国少年は、作品をネット展示してデザイン家をグローバルに募集し、教育的でもあるゲームカード(化学合成ゲームなど)を新案してネット販売し、事業化しているが、NHKがデジタルネイティブの一つの特徴とする「情報は無料」という考え方も、「無料でネット公開した自作デジタル画が、高額な収入(会社設立後、約1000万円)の由来になっていることは、十分理解している。丁度、グーグルの検索は無料で巨大な情報を提供するが、それが16兆円市場(Weekly Toyo Keizai 2008-9-27)の基盤になっているのと同様である。ちなみに、同少年に応募したデザイン家(同少年発想のキャラクター別ニアルゼンチン、インドなど数国のデザイン家を起用)も、デザイン家達の共同サイト(世界中5万人の同業者が参加)で作品を展示し、顧客を募集しているので、顧客とする対象はグローバルであり、製品の納入もネット上であり、人材銀行等の職業紹介より遥かに軽費・軽労だから、デジタルネイティブはこのようなネット操作で、適職を得てゆくと思われる。

 ウガンダのデジタルネイティブは、SNS(Social Network Service)のシステムを操作して、エイズ救済運動を全世界のデジタルネイティブに及ぼし、その多数が国際エイズ会議に出席資格を得て、ネット友人を現実友人とした。

 このサイトのSub Siteである「はてな」http://d.hatena.ne.jp/SANARI/ のプロバイダ「はてな」も、日本のデジタルネイティブが創業・運営しているとしてNHKが詳細に紹介したが、「日本のグーグル」と呼んだのは時期尚早であろう。ユニークな発想を持っていることは事実だが。

 一方、自分の裸体をネットで流通販売して、多額のネット振込収入を得た現在16歳の米国少年が説諭された例もあるようである(わが国でe-Mule利用の児童ポルノファイル交換が昨日摘発されたのに比べれば、前途有能の可能性)。

 数多く紹介された世界各地のデジタルネイティブの発言(SANARI PATENT要約)は、例えば、
(1)  私はベルギーに住んでいますが、米国のデジタルネイティブとネット付き合い2年目で米国の新しい言葉とフランス語を互いにマスターしました。
(2)  ネット上のワイン試飲会を提案して多数のデジタルネイティブが参加しました。
(3)  私が関わっていた小さなネット会社が1億円で買収されました。
(4)  私の会社ではボーンデジタルと呼ばれています。
(5)  年少でも、ネットで世界に影響を与えます。

SANARI PATENT所見
 デジタルネイティブは現に社会活動をしているが、成年に達して更にネット活動の自由を得た時点で、現在のネットビジネスや、ネットビジネスの拡大によって圧縮あれる業界はどのように対処すべきであろうか。デジタルネイティブ世代のネット普及率は100%だが、デジタル長寿者のネット普及率は2割程度の現状と考えるから、ネット購入やネット交際が最も必要な高齢者のデジタル長寿者化を営業標的とすることが一案であろう。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Born Digital、NHK、デジタルネイティブ、デジタル長寿者、グーグル

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