2008年11月10日月曜日

楽天ビジネスモデルの極めて盛況

ネット総合ビジネスの楽天主要株主異動(6 Nov 2008発表): フィデリティ信託が楽天(三木谷氏が実質的に過半数株主)の10.16%議決権株主に
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 野村証券の解説によれば、フィデリティ信託は世界最大の独立系投資信託運用グル-プで、運用資産総額112兆7458億円(30 Jun 2008)、1969年来、日本で、日本株式の調査・運用業務を続けている。なお、野村証券・東洋経済の会社四季報によれば、この発表前の楽天の株主構成は、株式会社クリムゾングル-プが17.3%、三木谷浩史氏が16.6%、三木谷晴子氏が11.1%であるが、クリムゾングル-プは三木谷浩史氏が最初に立上げ、現社長でもあるから、Yahoo知恵袋は、「実質的には楽天は、上位三木谷3者で54.4%という、発行済株式数の過半数の株を持っていることになる」と解説している。なおフィデリティ信託の従来の比率は8.46%であったから、今次異動による増加は1.7%に過ぎない。

 本年7~9月期楽天業績の説明会(7 Nov 2008)において三木谷社長は、楽天市場(出店数2万5000超)事業、KC事業(カードキャッシングとのシナジー)、トラベル事業(レンタカー・高速ツアーバスも)、証券事業(ネット証券主要5社中、売買代金2位)、インフォシーク・広告事業、パーソナルファイナンス・クレジット事業、プロスポーツ事業(観客動員堅調)、電話事業(フユージョンネットワーク)の8事業分野にわたり状況を、下記のように明確に説明した(SANARI PATENT要約)。楽天「準」経済圏の拡大、クロスユース、全国全分野商品あす楽(きょう楽)、印刷コスト7割減など、楽天らしい発想の事業成果も示された。ネット銀行でもトップ預金残高を得た。

1.不安定な経済環境下でもフレキシビリティある企業集団を構築する。
2.楽天経済圏の基本戦略は、「楽天グル-プ会員のライフタイムバリューの最大化」である。
3.シナジー効果のある事業をグル-プに追加し、バランスのとれた事業ポートフォリオを形成してゆく。
4.イーバンクへの出資比率46.39%とし、代表取締役3名中2名を派遣している。
オフィス終結により「人中心」のコンセプトが対内対外に評価され、2008年度グッドデザイン賞を得た。
5.楽天市場この四半期の営業利益が76億4000万円で、対前年同期比50.2%増である。
6.楽天市場の成長率は対前年同期比27.9%増である。
地産地消や地域特産品の企画が好調である(SANARI PATENT所見:内閣知財戦略本部の地域振興計画に即応)。
7.商品の3分の1以上を送料無料にして、家計を応援している。
8.楽天ツールバー(2 Sept提供開始)により、他社サイト閲覧中も、効率的に楽天市場の商品検索ができるようになった。
8.日本経済が「供給>需要」で、楽天市場へも供給増で「品揃え・価格バリエーション豊富」となり、「良いモノを安く便利に」という消費者ニーズに応え易くなった。
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楽天、フィデリティ信託、クリムゾングル-プ、カードキャッシング

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