2008年10月13日月曜日

Technologies of DNP Contrastive to Printed Info.

Pioneer Technologies of DNP (Dai Nippon Printing Co.)Contrastive to
Time Lag of Printed Info. :DNP(大日本印刷)のディスプレイ製品事業展開
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 DNP (大日本印刷)のDNP Report最新号が届いた。表紙はDNPの文字のみで、大日本印刷の小さな文字は裏表紙の片隅に見られるだけである。ICTが紙印刷をデジタル情報で縮小するという現象を数値的に示すデータは、商品別(例えば辞典が電子辞書に)、分野別(例えば特許権資料が特許庁のHPに)に見られるものの、グローバルな現象ではない。しかし、印刷の情報通信機能がICTの先端技術によって代替されつつあることは明瞭で、「印刷」の文字も後退する。しかし、次項(2)のように、紙印刷自体が先端情報技術による「紙」の情報機器化を実現することを、DNPが開発していることは、「印刷出身電子情報企業」にふさわしい業績と、SANARI PATENTは考える。

 今次DNPReportも、内容はディスプレイ製品事業の展開が占め、DNPの先端技術を明示しているが、トッピックスとしての紹介は、
(1)  台湾の世界的プリント基板メーカー、ユニマイクロンと合弁会社を香港に設立し、小型・高機能プリント基板の世界市場展開、国際標準化(SANARI PATENT考察: デファクト国際標準化志向と解する)を進める。
(2)  世界で初めて、独自技術により、紙上に直接、通信用のアンテナを形成した低価格のUHF帯ICタグを開発した。
(3)  DNPのデジタルペンシステムが、国内で初めて三菱UFJ信託銀行に導入された。
(4)  3次元CGを活用して、ホログラムの完成画像をシュミレーションするソフトを開発した。(SANARI PATENT考察:  ホログラムの商標・意匠が世界的に多くなり、応用対象が拡大する)。
(5)  細胞パターン培養基板の製品化

以上5件のほか、DNPオリジナル文化事業として、「ルーブルDNPミュージアムラボ」「マリーアントワネットのドレス再現」、「ギンザ・グラフィックギャラリー」を説明するにとどまっている。

SANARI PATENT所見
 上記より更に最近、「1枚のチップでクレジット3ブランドちICキャッシュカード、電子マネーに対応する新タイオウのデュアルインターフェースカ-ド」、英国高速度鉄道車両の内装材にDNPの化粧アルミ板を採用」などの展開が見られるが、今次Reportの「印刷」では言及に至っていない。「印刷」情報に拘泥しないデジタル情報に、投資家層も知財専門家も注目しなければならない。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
DNP、ディスプレイ、大日本印刷、ユニマイクロン、三菱UFJ信託銀行

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