2008年10月6日月曜日

Kansei (Sensibility) – Japan Design Exhibition at Les Arts Decorates

METI Holds Kansei (Sensibility) – Japan Design Exhibition at Les Arts Decorates, Paris: パリ・ルーブル宮のフランス国立装飾美術館で「感性―日本デザイン展」を12月に開催
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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未だ「マンガ」や「オタク」程には海外で馴染まれていないが、「カンセイ」という日本語のままで、「Kansei – Japan Design Exhibition」を12月(12~21 Dec. 2008)に、フランス国立装飾美術館において、経済産業省・JETROの主催、 フランス国立装飾美術館の共催で開催することを経済産業省(担当:製造産業局デザイン・人間生活システム政策室)が発表した(3 Oct. 2008)。

 感性をSANARI PATENTはSensibilityと表現してきたが(Feelingとはニュアンスが異なると解して)、経済産業省は「カンセイ」を新しい国際通用語にする方針のようである。中国では「感性」で通す方が良いと考える。

 上記経済産業省発表(SANARI PATENT要約)によれば、
(1)「感性価値創造イニシアティブ」(May 2007, METI)に基づいて、日仏交流150周年記念事業」として実施する。
(2)日本の国際競争力強化のためには、機能や価格だけでなく、新たな価値を創り出すことが必要である。経済産業省はそのキーワードとして感性に着目し、2008年度から3年間を感性価値創造イヤーと定めて積極的に政策展開する。
(3)感性とは、日本の歴史や風土によって培われた日本人のスピリットであり、作り手の感性がメッセージとして生活者に伝わるとき、感動や共感を呼び起こして新たな経済価値を生み出す。

 翻って「感性価値rrrイニシアティブー第四の価値軸の提案―(22 May, 2007 経済産業省)を再読すると(SANARI PATENT要約)、

(1)  わが国産業は、人口減少による量的需要減、近隣諸国の追撃などの構造変化に直面し、競争力の維持強化、に不可欠な差別化やイノベーションの要素を考える上で、改めて、「いい商品、いいサービスとは何か」という基本問題に立ち帰って検討すべき局面に在る。
(2)  いい商品、いいサービスとは、作り手のこだわり、趣向、遊び、美意識、コンセプトなどが、技術、デザイン、信頼、機能、コストによって裏打ちされ、ストーリーやメッセージをもって再現化し物語化することにより、生活者が感動・共感をもって受容する商品やサービスである。
(3)  このような感動・共感を得たとき、おれは特別の経済価値を生み出す。
(4)  優れた技術力や匠の技を持ちながら、その価値を伝えきれずに、本来の対価を得ていない企業が多い。新たな需要を感性によって掘り起こすメッセージが必要である。
(5)  川上・川下の共創が感性価値を深化させる(バリューチェーン)。

SANARI PATENT所見
 感性やSensibilityは諸国・諸民族にそれぞれ顕在または潜在するのではないか。フランス・カンセイ、アメリカ・カンセイなどを日本カンセイと同様あるいは先行文化として認識するのであれば、日本・フランス融合カンセイも育成すべきかと考える。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Sensibility、感性、感性価値、バリューチェーン、匠

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