2008年9月27日土曜日

Fixed and Mobile Communications Convergence

KDDI Towards the Age of Fixed and Mobile Communications Convergence:KDDIが「ケータイ・テレビに接続してインターネット・映像・音楽視聴の専用装置」を11月1日から
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 KDDIのサイト「KDDI Designing The Future」は、「Towards the Age of Convergence」という副題で、「With the spread of internet and broadband, fixed and mobile communications are rapidly converging. Communications and broadcasting are also converging, with 1 seg audio and video on mobile phones and with multichannel broadcasting and video on demand on optical fiber lines and cable TV. KDDI aims to realize these convergences based on the next next-generation infrastructure concept」(SANARI PATENT要約)と述べている。

 このConvergence指向は、先日1日(Sept.25, 2008)のみでも6件発表されたKDDIの具体的計画によって顕示される。すなわち
(1)  来るCEATEC JAPAN 2008(Sept.30=Oct.4, 2008)ではKDDI伊藤泰彦副社長が「KDDIのFMBC戦略(SANARI PATENT注:Fixed Mobile and Broadcasting Convergence)と題して講演する。
(2)  KDDIは、NFC(Near Field Communication)機能を搭載したケータイ試作機を開発し、および、1台のケータイに複数ブランドの非接触クレジット決済アプリケーションを搭載できることを実験検証した。
(3)  ケータイ内で動作する端末搭載型音声認識機能「声で入力ローカル音声認識タイプ」を開発した。
(4)  ケータイ専用アミューズメントボックス「au BOX」の提供を来月開始する。
(5)  DVDマガジン「U」を発行する。
(6)  オリジナルショートフィルムを発行する。

同日発表された上記6項目の中でも、(3)についてはRouter(Sept.25, 2008)が次のように解説している(SANARI PATENT要約)。

(1)  KDDIは25日、自社携帯電話「au」の利用者を対象に、PCがなくても音楽・映像が簡単にできる機器のランタルサービスを11月1日に始めると発表した。
(2)  この機器によってダウンロードした音楽・映像は、携帯電話に転送して持ち運んで利用できる。月額料金を315円に抑え、自分専用のPCを持たない高校生など若年層に普及を見込む。」

SANARI PATENT所見
(1)  総務省「電気通信事業分野の競争状況に関する四半期データ」(Sept.17, 2008発表)によれば、携帯電話の契約数(PHSを含む)は本年6月末現在で1万826に達し(うちPHSは461万)、2000年3月末の5686万(571万)に対して1.9倍(19.3%減)と著変した。
  事業者別のシェアも、本年6月末現在、NTTドコモ49.5%(2004年3月末55.0%)で、KDDI28.0%(23.7%)と、KDDIの健闘ぶりが見られる。
(2)  しかしこれをケータイ機器のグローバル市場における国際競争の観点か見ると、日本メーカーのシェアは合計して10%程度にとどまり、Nokia、Samsung、Motorola、LG4社で7割を超える。ケータイ機器メーカーはNTTやKDDIからの発注に依存するというわが国独自の系列がこのような事態を招いている。
(3)  国内における諸技術融合のみならず、グローバル市場における欧米産業の系列(端末機器メーカーと通信キャリアの融合)を模したConvergenceが期待される。
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KDDI、NTTドコモ、Convergence指向、Nokia、Samsung、Motorola

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