2008年9月30日火曜日

Joint Venture of Fuji Electric and Schneider Electric

Joint Venture of Fuji Electric and Schneider Electric (France) Starts on Oct.1, 2008 Aspiring to be Leading Solution Provider in Power Distribution: 富士電機機器制御株式会社、明日発足
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 富士電機とSchneider Electric (France)の合弁会社・富士電機機器制御株式会社が10月1日に設立されるが、この合弁の狙いと戦略は次のように説明されている(SANARI PATENT要約)。

(1)  合弁会社は、現在の富士電機機器制御株式会社とSchneider Electric (France)の日本法人シュナイダーエレクトリックの事業を統合し、富士電機グル-プの連結子会社として富士電機機器制御株式会社を設立する(出資比率・富士電機63%、Schneider Electric (France)37%)。
(2)  新会社は、日仏両社の製品ラインアップ・開発力を活用し、製品の相互供給・共同開発、グローバルネットワークの共用、高品質製品・サービスと高度コンサルティング力の統合により、受配電・制御機器分野において、業界をリードするComponent and Solution Providerとして事業を拡大する。
(3)  新会社は、設立時点の連結売上高700億円に対して、2012年度には連結売上高1000億円を目指す。(SANARI PATENT考察: 富士電機の2008年度通期業績予想は8900億円と修正されているが、この予想数値はリスクを最大限織り込んだものであり、これを上回るべく、「ストレッチ目標」を設定して富士電機グル-プの総力を挙げるとしている。なお上記8900億円は、207年度実績の96.5%に抑えられている)。
(4)  Schneider Electric (France)は、海外の主要規格に準拠する受配電・制御機器、オートメーション事業分野において、欧州・アジア・北米で世界をリードする企業グル-プの一つである。世界の受配電・制御機器の市場は、EUにおけるIEC規格の発展とそのグローバル化により、また更に、新興国市場の台頭による価格競争激化により、一層厳しい環境を迎えると共に、省エネ・安全性強化など、新たな状況への対応を迫られている。
(5)  現・富士電機機器制御とSchneider Electric (France)は、2003年から製品を相互供給し、また2004年には中国におけるブレーカ製造の合弁会社を設立するなど、協業関係を築いてきた。中期的目標としてアジア市場でのシェア拡大を目指す現・富士電機機器制御と、日本市場でのプレゼンスを強化したいSchneider Electric (France)のニーズが一致することから、今次合弁会社設立に至った。
(6)  新会社は、現・富士電機機器制御と、Schneider Electric (France)の安全機器・省エネ機器などの高付加価値製品との組合せや、両社のノウハウを活かした新製品開発により、コンポーネントの供給力を強化する。また、拡充した製品ラインアップをベースとして、両社が培ってきた日本、米国、欧州など異なる市場におけるマーケッティングやコンサルティングのノウハウを共有してソリューションビジネスを展開する。

SANARI PATENT所見
 先進諸国間でエネルギーの供給構造はかなり顕著に相違し、フランスは原子力発電の比率が格段に大きいが、異なるノウハウの融合が期待される。なお、富士電機のサステナビリティレポート2008は、「エネルギーの供給と需要の双方を支え、持続可能な社会の実現に貢献する」として、エネルギービジネスと環境ビジネスの統合ビジネスを示したものと、SANARI PATENTは理解する。知的財産についても、「特別戦略特許100件」の計画的出願を進めている。
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Power Distribution、富士電機、合弁会社、Schneider Electric

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