2008年6月11日水曜日

METI Minister Stresses Compatibility of

METI Minister Stresses Compatibility of Economy Growth and Environment by Technical Innovation: 甘利 明・経済産業大臣の定例記者会見(2008-6-10)
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog 村田製作所(2008-6-9)
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/ 農商工連携型地域中小企業応援ファンド第1号3県決定(208-6-10)

経済産業大臣が「技術革新による「経済成長と環境の両立」について、諸国際会議における発言内容を説明した(2006-6-10)。以下、SANARI PATENT要約。

1. OECD
技術革新による「経済成長と環境の両立」について、セクター別アプローチの重要性を説明した。

2. エネルギー閣僚会合
2-1 現在の油価は異常で、消費国・産油国双方の利益に反するとの懸念を共有した。
2-2 上流・下流を含む投資拡大、省エネ・代エネ促進、需給関係の実態究明、市場の透明性向上を合意した。
2-3 ファンドについて、G8財務大臣における金融関係議論を支持する。

3. IPEEC(国際省エネ協力パートナーシップ)
3-1 セクター別アプローチの重要性、原子力等・低炭素エネルギー革新の技術開発に関する国際協力を合意した。
3-2 特に原子力、および、CCS(二酸化炭素回収・貯留)について大多数の国から極めて強い支持が表明された。
3-2 英国は、「原子力発電設置について力強く踏み出す」と宣言した。
3-3 イタリアは、環境と経済の両立のため原子力が有効であり、イタリア政府も原子力に方向転換すると宣言した。
3-4 CCSの重要性について、途上国を含めて、世界中に賦存量最多エネルギーである石炭のクリーンな利用という意味で、CCSの重要性に対する認識を共有した。
3-5 省エネを最効率的な環境対策として、IPEEC国際省エネパートナーシップの立ち上げについて、全員から強い意思表示があった(SANARI PATENT注:IPEEC=International Partnership for Energy Efficiency Cooperation)。
中国・インドを含めて、技術移転、知見交流などの合意がなされたことに意義がある。

4. ファンドを2大別
4-1 市場扇動型と公的資金注入型に分別して対処すべきである。
4-2 一概にファンド性悪説に走ることは、冷静を欠く。
4-3 投資・投機資金は現在は300兆円の規模であるが、5年以内に1000兆円に達する。

5. 排出量取引
5-1 ハンドリングを誤ると、石油先物の二の舞になりかねない。
5-2 金融の餌食にされない制度設計が必要である。ハンドリングと設計を誤ると、二酸化炭素トン当たり価格が現在3000~4000円といわれているものが、3万円~10万円に、忽ちなる。

6. SANARI PATENT所見
  上記各項目とも、技術革新との関連が深く、知財専門家による考究を要する。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
Meti Minister、IPEEC、CCS、二酸化炭素、投機ファンド

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