2008年6月9日月曜日

FIB FUJITSU Co. for ICT-IP Development

FIB FUJITSU Co. for ICT-IP Development: 株式会社・富士通ビジネスシステムの中堅企業ICTビジネス
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog 武田薬品工業・田辺三菱製薬(2008-6-8記事)
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/ 水着の発明(2008-6-7記事)

 富士通ビジネスシステム(東証1部)の今次事業報告(2007-4-1~2008-3-31)が届いた。報告書の表紙に先ず、「a Fujitsu Company」と大きくデザインされ、富士通比率52.5%の、富士通系SI首位企業(野村証券・東洋経済の会社四季報)である。軸足を機器販売・保守からソフト・サービスに移行中。中堅・自治体に強い(同)。
 知財政策と地域振興対策の面から現在もっとも関心されている一つのテーマは、今次国会で可決成立した「農商工連携法」に基づくICT企業と地域農業との連携であって、国会審議においてもその実例が幾つか紹介された。
 農商工連携に限らず、中堅企業のICT高度化はその知財開発に直結するから、富士通ビジネスシステムの今次報告を通じてその動向を考察する。

1. 今次富士通ビジネスシステムの報告(SANARI PATENT要約)
1-1 「Best Solution and Best Partner」を目指し、富士通ビジネスシステムが主力とする中堅企業や市町村自治体のIT投資における抑制傾向に対処しつつ、
自社ソリューションの強化、コンサル型営業の拡大、市場別戦略による事業推進に重点を置いて事業活動を展開している。
1-2 東京地区は堅調に推移したが、地域ビジネスは依然として厳しく、また官公庁ビジネスにおいて大型プロジェクトが延伸あるいは中止となったため、受注高は前期比10.8%減の1470億円、売上高は6.2%減の1489億円となった。
1-3 企業のITライフサイクルを総合的にサポートし、コンサルティング、システム運用、資産管理、ハード・ソフト保守などをワンストップで実現する「ITマネジメントサービス」については、本部を新設して体制を強化した。
1-4 新サービスとして、企画・導入から運用・評価までサポートする「ITIL運用管理サービス」をメニューに加えた。
1-5 アウトソーシングニーズの増加に対処し、FJB第二データセンターを開設した。
1-6 各企業に最適なWebサービスを実現する業務ソリューションについては、営業プロセスの効率化、人材派遣管理の効率化などのラインナップを拡充した。
1-7 中国大連・西安の2か所で人材のオフショア開発を開始した。
1-8 物流分野に特化したソフトウェアベンダーとのアライアンスにより、ロジスティックソリュ^ションの開発・販売を強化した。
1-9 コンストラクションサービスとして、通信システム、リニューアル、情報セキュリティ強化関連を拡販した。 
1-9 オープンソフトウェアやSaaS型グル-プウェアの提供を開始した。

2. SANARI PATENT所見
2-1 富士通ビジネスシステムの立場では、売上高総利益率は改善したが他の経営指標に問題があるとして、成長市場である東京地区民需ビジネスにおける市場拡大を、対処すべき問題の筆頭に掲げているが、「中小市場における新しいビジネスモデルの確立」を次に掲げており、地方農工商連携の諸般の対策(「農商工連携法」の関係政令案については、現在。経済産業省と農水産省が意見公募中)に即応することが望まれる。
2-2 地方にも、IT活用による農商工企業振興の実例が見られることは、国会審議においても例示されている。
(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.com に送信下さい)
FIB FUJITSU、富士通ビジネスシステム、農商工連携、SaaS、オープンソフトウェア

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