2008年6月4日水曜日

Function of ICIEC Explained by METI Minister

Function of ICIEC Explained by METI Minister:経済産業大臣がICIEC (The Islamic Corporation for Insurance of Investments and Export Credits)の機能を解説

甘利 明・経済産業大臣は定例の記者会見(2008-6-3)において、「私の方から申し上げたいこと」として、「実はTICADⅣで私としては一番大事な点で、全く注目されていない点が一つあたります」と前置きし、「日本の貿易保険とICIEC(アイセック)との協力協定が結べたこと」の意義を強調した。
 
 SANARI PATENTの所見としては、イスラム金融のグローバルな流れが世界の知財開発資金にも大きく影響すること、また、日本貿易保険とアイセックの協定がわが国先端産業の必須金属等確保にも資することが重要であるが、ここには、甘利大臣の解説と感想を先ず要約しておく。

1. アイセック
「アイセク(ICIEC)というのは、イスラム投資・輸出保険機関であるが、日本の貿易保険(SANARI PATENT注:独立行政法人)とアイセックとの協力協定を結ぶことができた。これが特筆べきことである理由は、アイエックはイスラム金融による保険機構であるから、アフリカのイスラム系国が出資者になっている。アフリカの19カ国が、金額の大小は別として出資している。」

2. サウジとアイセック
「アイセックの本部はサウジに在って、サウジが最も多額出資している。アイセックが保護(SANARI PATENT注:法律的には保険の意味と解するが、実質的に「保護」である)した投資案件で焦げ付いたものは一件もない。その理由は、自分が出資しているから、そこの国に対する投資案について、難しそうになった場合、アイセックの関係者が自分の政府に泣きつく、すなわち、何とかして下さい、うちも株主だからという、そういう自助努力を図り得る仕組になっている。

3. 焦げ付き案件が零
「従って、焦げ付き案件が一件もないということは、特筆べきである。このアイセックとNEXI(日本貿易保険)が協力協定を結んでMOU(覚書)を交換した。共同して投資案件に対する保護をしてゆくということ、これは報道されていないけれども、私自身は最大成果の一つと考える。」

4. 今次スキームの重要性に要注目
「民間投資を進め、それに保険を付し、焦げ付きを未然に防止する最大限の努力をするスキームが、上述のように構築できたことは、投資倍増に向けて大きく前進する意義を持つ。これを報道しないのは、実はTICADをしっかり見ていないということか、経済産業省のPRが全然下手なのか、どちらかだと思っている。」

(記事修正のご要求・ご意見は sanaripat@gmail.Com に送信下さい)
ICIEC、NEXI、アイセック、日本貿易保険、甘利 明

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